シカゴコーン市況=総じて堅調、USDA月例需給報告で玉整理基調強まる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    454.00      457.25      453.50      456.00      + 2.00
  2025/05    462.00      465.50      461.50      464.50      + 2.00
  2025/07    465.00      468.75      464.50      468.00      + 2.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       279,051         342,918        1,691,994 (+  9,431)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月14日−1月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
(8日付、9日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 コーンは総じて堅調。前日比は1.25セント安〜2.25セント高。3月限は前日
比2.00セント高の456セント。
 大豆と同様に米農務省(USDA)月例需給前の玉整理基調が強いなか買い優勢で運
ばれた。カーター元大統領の国葬により全体的に模様眺めの雰囲気が強く、限られたレ
ンジ内での高下にとどまった。
 3月限は454セントで取引を開始した後に457.25セントまで浮上したが、そ
の後は軟化。マイナスサイドに値を落としたうえ453.50セントの安値に何度も顔
合わせする低迷場面を演じたが、終盤に買い戻されてプラスに転じ、確りとした足取り
を維持して取引を終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年並。
 今後は13日まで局地的な降雨が続く見込み。気温は13日まで平年並になるだろ
う。
 ブラジル産地南部では少雨傾向が続いており乾燥に対する警戒感が次第に強まってい
る。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。同様の状況が13日まで続く見込み。
 広範に雨季の降雨が続いており、着ザヤ期にある大豆の生育には適したものとなって
いるが、ごく初期の収穫が遅延する恐れも浮上している。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 局地的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。
 10日まで局地的な降雨が続き、気温は平年並〜平年を上回る見込み。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は局地的な降雨となり、気温は平年並〜平年を上回ったが、同様の状態
が10日まで続くだろう。

 アルゼンチン産地の多くで土壌水分の乾燥が進行しているうえ、今後も週半ばまで少
雨傾向が続くと予想されている。1月半ば以降は降雨が予想されるものの、現時点では
雨量は限られていると予想されるため、受粉〜結実期を迎えているコーンに与える土壌
水分不足の影響が懸念される。

 シカゴ小麦は小幅続落。米国産地では依然として寒波が続いているものの、スノーカ
バーに覆われていることで生育懸念が後退するなか売り優勢で運ばれた。一時は今月
3日以来となる530セント割れを示現。売り警戒から買い戻され、下値を切り上げ、
小幅安で終了となった。
 期近の主要限月3月限は前日比2.25セント安の534セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部では少雨傾向となり大豆の着ザヤやコーンの受粉への影響が警戒
 される。
・ブラジル産地中部は広範に雨季の降雨が続き着ザヤ期にある大豆に最適な生育環境
 が続いているが、初期の収穫が遅延する恐れが浮上。
・アルゼンチン産地の大半で土壌水分が減少。1月中旬以降の降雨も限られたものと
 なりコーンや大豆の生育リスクが高まる。

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