NY金・銀市況=大幅続伸、米国債の利回り低下で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 2)  2693.3     2720.3      2685.4      2717.8     + 35.5
          (25/ 4)  2720.9     2746.3      2713.2      2743.9     + 33.8
   銀     (25/ 3)  3054.5     3165.0      3037.0      3153.1     +118.0
         (25/ 5)  3084.0     3192.0      3068.0      3181.5     +117.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           213,080       215,496       526,467        (+ 21,578)
  銀           51,366        45,437       150,364        (+    324)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,221.55  + 703.27
     前日  157.97/99   1.0301/03   ・ナスダック         19,511.23  + 466.84
     本日  156.47/49   1.0295/97   ・10年米国債利回り      4.66  -   0.13
・NY原油  (25/ 2)   80.04 + 2.54  ・SPDR保有金残高    872.52  -   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。前日比は金が33.6〜35.8ドル高、中心限月
の2月限が35.5ドル高、銀が113.9〜118.7セント高、中心限月の3月限
は118.0セント高。
 金2月限は大幅続伸。時間外取引では、インフレの落ち着きに対する見方などを受け
て買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、
米消費者物価指数(CPI)のコア指数の伸び鈍化や、米国債の利回り低下を受けて買
い優勢となった。
 銀3月限は米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金2月限は大幅続伸。時間外取引では2685.4〜2712.7ドル
のレンジで推移、前日比23.7ドル高の2706.0ドルとなった。2月限は高寄り
したのち、インフレの落ち着きに対する見方などを受けて買い優勢となった。欧州時間
に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)のコア指数の伸び鈍化や、米国債の利回
り低下を受けて買い優勢となった。その後は、ドル安一服を受けて利食い売りが出た
が、2698.0ドルで押し目を買われると、2720.3ドルまで上昇した。
 12月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇と前月の2.7%から伸
びが加速し、7月以来の大幅な伸びを記録した。ただコアCPIは前年比3.2%上昇
と前月の3.3%上昇から伸びが鈍化した。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁
は、12月の米CPIが物価上昇圧力の緩和継続を示唆したと述べた。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で3037.0〜3080.5セントのレンジ
で推移し、前日比27.9セント高の3063.0セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、手じまい売りに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、金堅調を受けて押し目
を買われた。
 日中取引では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。ドル安が一
服すると、上値を抑えられたが、金堅調を受けて3096.5セントで押し目を買われ
ると、3165.0セントまで上昇した。
 1月14日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比67万6137オンス増の
2327万4190オンス、銀は120万9774オンス増の3億2879万9981
オンス。

今日の材料
・2024年の独国内総生産(GDP)は、市場予想通り0.2%縮小した。2年連続
のマイナス成長となり、ユーロ圏内で景気が最も低迷している。第4四半期は速報で
0.1%縮小した。
・11月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇した。主に耐久消費財の生産
などが拡大し、10月と同様の伸びとなった。一方、前年比では1.9%低下。パンデ
ミック(コロナ大流行)前の水準を大きく下回ったままだ。
・12月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇した。前月の2.7%か
ら伸びが加速し、7月以来の大幅な伸びを記録した。前月比は0.4%上昇した。11
月の0.3%上昇から加速し、3月以来9カ月ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想は
前年比2.9%上昇、前月比0.3%上昇。コアCPIは前年比3.2%上昇、前月比
0.2%上昇した。伸びはともに11月の3.3%上昇、0.3%上昇から鈍化した。
・1月のニューヨーク連銀製造業景気指数はマイナス12.6となり、前月の2.1か
ら予想外に低下した。市場予想は2.2。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、今後の金融政策は経済データ次第である
との考えを示した。
・米シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、インフレ率は依然として米連邦準備理事会
(FRB)の2%目標に向けて前進していると確信しており、特に住宅関連インフレの
最近の緩和に勇気づけられると述べた。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、朝方発表された2024年12月の米消
費者物価指数(CPI)が物価上昇圧力の緩和継続を示唆したとし、「インフレは目標
に向け鈍化している」という認識を示した。
・イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意した。当
局者によると、合意には当初6週間の停戦やイスラエル軍の段階的撤退、ハマスが拘束
している人質解放などが含まれるもよう。
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