●論点解説原油、関税発動の影響は多岐にわたる=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油相場は新規売買材料を欠く中で様子見に傾斜している。2月1日にもトランプ政
権はカナダ、メキシコ、中国に対する関税発動に踏み切る可能性がある。原油市場に対
する影響としては、カナダからの原油調達コストが増大する。また、メキシコとの間で
は原油を輸入、精製した石油製品を輸出という取引を行っているが、一気にコスト高環
境に陥る。また原油需給以外でも、関税発動によるリスクオフやドル高圧力が発生する
と、原油相場にはネガティブになる。このように多方面に影響が生じる可能性があり,
原油相場への影響もよみづらい。カナダ産の供給不安で買い進むか、通商リスク織り込
みで売り込むのかが問われるが、ややリスクオフからの値下がりを警戒する向きの方が
多い模様だ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。