【前週のレビュー】ニューヨーク原油4月限はひとまず70ドル台割れに下値抵抗を強 めているが、いつ70ドル台を割り込んでもおかしくない状況と言える。材料的には、 ロシア・ウクライナ戦争の停戦協議の合意、米国のイラン制裁強化観測などに焦点が移 ってきたとした。 【NY原油4月限は70ドル台前半のもみ合い】 ニューヨーク原油4月限は、結局70ドルの節目を割り込むことなく、2月に入って からのもみ合いレンジ内での反発となっている。70ドルを下値支持、逆に73ドルを 上値抵抗とする展開となっており、こう着感も出て来た。直近はそのレンジ上限を伺う 値動きとなっているが、目先はこれを上抜けるか否かがチャート上の焦点となりそう だ。 なお本稿執筆時の21日午後現在、4月限は72ドル台半ばで推移している。 材料的には、ロシア・ウクライナ戦争の停戦協議の進展具合に注目したいが、米国と ウクライナの不協和音が顕著、というより米国のロシア寄りの対応にウクライナの反発 が強く協議が順調に進展しない可能性が高まっている。現状では対露エネルギー制裁解 除の可能性が後退していることで、原油にとっては支援材料となっている。もちろん今 後、電撃的な停戦協議進展もあり得るため、一転して圧迫材料に転じる可能性にも注意 したい。 またあまり材料視はされていないが、17日のウクライナのドローン攻撃により、カ スピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)の供給が減少しており、同パイプライ ン経由で送油している米シェブロン、米エクソンモービルのカザフスタン原油の供給に 障害が出ている。ウクライナはここ数カ月間で、ロシアのエネルギーインフラに対する 攻撃を強めているが、欧米の石油メジャーがその被害を受けた最初の例となった。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引き続き4万4000ドル台での高 値もみ合いとなっている。 ドルインデックスは昨年末から高値もみ合いが続いていたが、その下限を割り込み、 106ポイント台前半まで下落している。対円でも20日には1ドル=149円台に突 入する円高に振れた。 【米国の原油在庫、4週連続増加して3カ月振りの高水準=EIA】 米国内を見ると、米エネルギー情報局(EIA)の週報ベースで、原油在庫が4週連 続で増加していることには注意したい。直近の発表では、原油在庫は前週比463万 3000バレル増の4億3249万3000バレルとなった。ほぼ3カ月振りに4億 3000万バレル台に乗せた。一方、定期修理の時期で製油所稼働率が84.9%と低 めになっていることもあり、製品在庫はガソリン、留出油在庫ともに減少した。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である7月限は上ひげを付けながらも4営業日連続陽線引けで上昇 トレンド。ただ21日はボリンジャーバンドの1シグマ(7万6700円辺り)が上値 抵抗となった。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル】 ニューヨーク原油4月限も上ひげを付けながらも3営業日連続陽線引け。20日には ボリンジャーバンドの1シグマ(73,28ドル辺り)に届かなかった。 ブレント原油4月限も同様に4営業日連続の陽線引けで上昇。20日はボリンジャー バンドの1シグマ(76.70ドル辺り)を試した。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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