NY金・銀市況=反落、ドル高で手じまい売りが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  2931.4     2935.8      2879.0      2895.9     - 34.7
          (25/ 6)  2959.7     2963.1      2907.0      2923.9     - 35.0
   銀     (25/ 3)  3223.5     3229.0      3147.0      3180.1     - 47.1
         (25/ 5)  3253.5     3259.5      3176.5      3211.0     - 46.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           212,077       168,957       513,128        (+    949)
  銀           75,301        90,505       161,832        (-  1,849)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,239.50  - 193.62
     前日  149.01/03   1.0486/88   ・ナスダック         18,544.42  - 530.84
     本日  149.68/70   1.0405/07   ・10年米国債利回り      4.28  +   0.03
・NY原油  (25/ 4)   70.35 + 1.73  ・SPDR保有金残高    906.96  -   0.86
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が35.1〜34.6ドル安、中心限月の4
月限が34.7ドル安、銀が48.0〜46.5セント安、中心限月の5月限は
46.5セント安。
 金4月限は反落。時間外取引では、米国の関税政策に対する不透明感が出るなか、ド
ル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ一服となったが、戻りは売ら
れた。日中取引では、米大統領がカナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発
動するとするなか、ドル高を受けて一段安となった。
 銀5月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は反落。時間外取引では2889.4〜2935.8ドルのレ
ンジで推移、前日比32.6ドル安の2898.0ドルとなった。4月限は高寄りした
のち、米国の関税政策に対する不透明感が出るなか、ドル高を受けて売り優勢となっ
た。欧州時間に入ると、下げ一服となったが、戻りは売られた。
 日中取引では、米大統領がカナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発動す
るとするなか、ドル高を受けて一段安となった。時間外取引の安値を割り込むと、テク
ニカル要因の売りが出て2879.0ドルまで下落した。
 トランプ米大統領は、カナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発動すると
述べた。また中国に対しても、同日に追加で10%の関税を課すとした。ドル高に振
れ、金に手じまい売りが出た。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3215.5〜3259.5セントのレンジ
で推移し、前日比8.0セント安の3249.5セントとなった。5月限は安寄りした
のち、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受
けて買い戻し主導で上昇した。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込
むと、テクニカル要因の売りが出て3176.5セントまで下落した。
 2月26日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比10万7104オンス増の
3906万8305オンス、銀は502万0549オンス増の4億0321万5529
オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)が公表した1月29〜30日の理事会の議事要旨によると、
ユーロ圏のインフレ率はECBが目標とする2%に鈍化しつつあるものの、依然として
懸念があるため、一段の金融緩和姿勢は慎重にする必要があるとした。
・米新規失業保険申請件数は前週比2万2000件増の24万2000件だった。予想
以上に増加し、増加幅は5カ月ぶりの大幅なものとなった。申請件数の基本的な増加傾
向は労働市場の着実な減速と一致している。市場予想は22万1000件。
・1月の米耐久財受注速報値は前月比3.1%増、市場予想は1.9%増。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、最近のインフレ期待の上昇を踏ま
え、連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制において「警戒を緩めるべきでない」と
いう認識を示した。
・第4四半期の米実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比2.3%増とな
った。前四半期の3.1%増から減速した。寒冷な気温のほか、関税に起因する物価上
昇で消費が落ち込むとの懸念から、成長の勢いの衰えは今四半期序盤も続いたとみられ
る。市場予想は速報値の2.3%増から改定なしだった。
・1月の米中古住宅販売成約指数は前月比4.6%減と一段と減速した。市場予想は
1.0%減。11月分は−5.5%減から4.1%減へ上方修正された。
・トランプ米大統領は、カナダとメキシコに対する関税に関して3月4日に発動すると
述べた。また中国に対しても、同日に追加で10%の関税を課すとした。
・米国とウクライナが今週署名する見通しの鉱物資源および経済パートナーシップに関
する協定には、将来の戦争に関連する資金提供の保証も米軍派遣の確約も盛り込まれて
いない。
・イスラエルは、パレスチナ地区ガザにおけるイスラム組織ハマスとの第1段階の停戦
合意を延長するため、交渉団をエジプトに派遣すると明らかにした。
・ロシアのプーチン大統領は、ロシア連邦保安局(FSB)での演説で、「西側のエリ
ート」が米ロ関係改善への動きを妨害しようとしているとして警告し、外交官や諜報機
関を使って阻止すると述べた。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。