【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米株高を受け先物主導で買われる (3月3日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  37617.50
高値  37827.62(14:19)
安値  37372.26(09:37)
大引け 37785.47(前日比 +629.97 、 +1.70% )

売買高  17億7186万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆1858億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反発、3万7000円台後半へ
 2.前週末の米株市場の大幅高で投資家心理が改善
 3.米10年債利回り低下、株式市場に追い風となる
 4.防衛関連や自動車株など買われ、銀行株も堅調
 5.値上がり銘柄数は1400超、全体の86%を占める

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比601ドル高と3日ぶりに大幅反発した。米長期金利が低下し主力株を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均株価は600円を超える上昇で3万7000円台後半まで水準を切り上げた。

 3日の東京市場は、前週末の地合いとは打って変わり、リバウンド狙いの買いや空売り筋の買い戻しが進んだ。日経平均は午前中はウクライナ情勢など地政学リスクやトランプ政権下での関税政策への警戒感から上値の重さもみられたが、午後の取引では先物に引っ張られる格好で一段高に買われている。前週末の米国株市場では、米10年債利回りの低下を背景に、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が大幅高に買われ、東京市場もこれに追随した。防衛関連や自動車セクターなどが上昇、内需では銀行株も強かった。値上がり銘柄数は1400を超えプライム市場全体の86%を占め、全面高に近い状況だった。ただ、売買代金は4兆1000億円台と低調だった。

 個別では、IHI<7013>が商いを伴い大幅高に買われたほか、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>など防衛関連の上昇が目立つ。ディスコ<6146>も買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>が高く、リクルートホールディングス<6098>の上げ足も顕著。ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行も上昇した。トナミホールディングス<9070>が値上がり率トップに買われ、ミガロホールディングス<5535>はストップ高で切り返した。サンケン電気<6707>もストップ高。セレス<3696>も値幅制限いっぱいまで買われる場面があった。
 半面、売買代金2位に入ったディー・エヌ・エー<2432>が大幅安となり、レーザーテック<6920>も冴えない。キオクシアホールディングス<285A>も利食われた。任天堂<7974>が小安く、ソシオネクスト<6526>も売りに押された。アドバンスクリエイト<8798>がストップ安、KeePer技研<6036>、日本ケミコン<6997>も大きく水準を切り下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約261円。うち133円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988>、ソニーG <6758>、任天堂 <7974>、ディーエヌエ <2432>、ソシオネクス <6526>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約18円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)サービス業、(2)保険業、(3)輸送用機器、(4)証券商品先物、(5)卸売業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)金属製品、(3)化学、(4)水産・農林業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△Hmcomm <265A> [東証G]
 IPパートナーズからITコンサルティング事業を譲受。
△ラクーンHD <3031> [東証P]
 25年4月期最終益2.6倍化で配当も増額へ。
△海帆 <3133> [東証G]
 再生可能エネ事業手掛ける企業を子会社化。
△さくらKCS <4761> [東証S]
 今期業績予想の上方修正と新DC開設などを材料視。
△洋缶HD <5901> [東証P]
 上限9.9%の自社株買いを材料視。
△シンニッタン <6319> [東証S]
 スパークス系によるTOB価格にサヤ寄せ。
△サンケン <6707> [東証P]
 「サンケン出資の米半導体企業の買収にオン・セミが関心」と伝わる。
△Jワランティ <7386> [東証G]
 1株3400円でスクイーズアウトへ。
△イオンモール <8905> [東証P]
 イオン <8267> が株式交換で完全子会社化へ。
△イオンディラ <9787> [東証P]
 イオン <8267> が1株5400円でTOB。

▼キタック <4707> [東証S]
 売上原価や販管費の増加で第1四半期営業益42%減。
▼Aクリエイト <8798> [東証P]
 債務超過転落で処分売り優勢に。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トナミHD <9070>、(2)ミガロHD <5535>、(3)セレス <3696>、(4)イオンモール <8905>、(5)サンケン <6707>、(6)イオンディラ <9787>、(7)ラクーンHD <3031>、(8)広済堂HD <7868>、(9)ナガイレーベ <7447>、(10)愛時計 <7723>。
 値下がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)ディーエヌエ <2432>、(3)キオクシア <285A>、(4)KeePer <6036>、(5)日ケミコン <6997>、(6)サンウェルズ <9229>、(7)相鉄HD <9003>、(8)住友ファーマ <4506>、(9)芝浦 <6590>、(10)タツモ <6266>。

【大引け】

 日経平均は前日比629.97円(1.70%)高の3万7785.47円。TOPIXは前日比47.47(1.77%)高の2729.56。出来高は概算で17億7186万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1407、値下がり銘柄数は202となった。東証グロース250指数は658.30ポイント(4.53ポイント高)。

[2025年3月3日]


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