NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 4)   976.9      989.2       966.8       979.7    +  4.9
         (25/ 7)   990.2    1001.1       980.1       992.8    +  5.1
 パラジウム  (25/ 6)   956.00     963.00      939.00      951.70   +  2.60
         (25/ 9)   961.50     968.50      950.00      960.20   +  1.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          34,816         36,418        78,320       (-    887)
 パラジウム          3,558          4,151        19,853       (-     89)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,579.08  - 427.51
     前日  148.87/89   1.0792/94   ・ナスダック         18,069.26  - 483.47
     本日  147.81/83   1.0786/88   ・10年米国債利回り      4.29  +   0.02
・NY原油  (25/ 4)   66.36 + 0.05  ・SPDR保有金残高    900.36  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比はプラチ
ナが4.9〜5.4ドル高、中心限月の4月限が4.9ドル高、パラジウムが1.80
〜2.60ドル高、中心限月の6月限は2.60ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、米大統領が北米製の一部の自動車について
関税導入を30日間延期し、ドル安が一服するなか、もみ合いとなった。欧州時間に入
ると、金軟調につれ安となった。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会後のユ
ーロ高を受けて押し目を買われた。
 パラジウム5月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ4月限は時間外取引を966.8〜983.5ドルのレンジで推移し、前日
比0.6ドル安の974.2ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米大統領が北米
製の一部の自動車について関税導入を30日間延期し、ドル安が一服するなか、もみ合
いとなった。欧州時間に入ると、金軟調につれ安となった。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会後のユーロ高を受けて押し目を買われ
た。時間外取引の高値を突破し、989.2ドルまで上昇した。
 欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の預金金利を0.25%引き下げ2.5%
とした。インフレ鈍化と成長減速を踏まえた決定となる。発表後に独債券利回りが上昇
し、ユーロ高に振れた。
 パラジウム6月限は、時間外取引を939.00〜958.50ドルのレンジで推移
し、前日比1.40ドル高の950.50ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、ド
ル安一服を受け、もみ合いとなった。欧州時間に入ると、他の貴金属の軟調につれ安と
なったが、売り一巡後は下げ一服となった。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会後のユーロ高を受けて押し目を買われ
た。時間外取引の高値を突破し、963.00ドルまで上昇した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比102オンス減の55万
1937オンス、パラジウムは同変わらずの7万6197オンス。
今日の材料
・1月のユーロ圏の小売売上高は前月比0.3%減少した。非食品と燃料が減少した。
0.1%増の市場予想に反してマイナスとなり、消費主導の景気回復がまだ見通せない
ことが示された。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の預金金利を0.25%引き下げ2.5%
とした。インフレ鈍化と成長減速を踏まえた決定となる。ECBはユーロ圏の経済予測
で、2025年と26年の成長率見通しを引き下げた。一方、25年のインフレ予想は
引き上げ、26年にはインフレ目標の2%近辺に回帰するとの見通しを示した。
・米新規失業保険申請件数は前週比2万1000件減の22万1000件だった。予想
以上に減少し、輸入関税や連邦政府支出の大幅削減による混乱はあるものの、労働市場
が安定を維持したことが示された。市場予想は23万5000件だった。
・再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスがまとめた2月の
米国で発表された人員削減数は、245%増の17万2017人となり、コロナ禍で経
済が混乱していた2020年7月以来の高水準に達した。2月としては16年前の大不
況以来の高い数字だった。
・米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、経済は足元好調に推移しているもの
の、消費にストレスの兆候が見られ、インフレ見通しにリスクが存在するなど、問題が
差し迫っていることを示唆する危険信号が出ているという認識を示した。
・トランプ米大統領は、対メキシコ関税について、米・メキシコ・カナダ協定(USM
CA)の対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると発表した。
・第4四半期の米非農業部門の労働生産性(改定値)統計では、生産性が年率換算で前
期比1.5%上昇と、速報値の1.2%から上方修正された。人件費の抑制とインフレ
対策の推進につながったとみられる。
・1月の米貿易赤字は、前月比34.0%増の1314億ドルと、過去最大となった。
赤字の増加率は、2015年3月以来の大きさ。トランプ米政権による関税措置に対す
る懸念を背景に駆け込みで輸入が増えたことから、大幅に拡大したとみられる。
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