とうもろこし週間展望＝シカゴは徐々に作付け意向面積に関心が向かう

                   ［3月10日からの１週間の展望］
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　　　　　週間高低（カッコ内は日付）　　　　3月3日〜3月7日
　      　　　 　始　値　 高　値　　 　安　値　     終　値   前週末比
＜東　京＞ 先限  40,000   40,000  　　 40,000  　　 40,000 　　 ±0
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＜シカゴ＞6日終値　前週末比  ｜＜週間統計データ＞　　(2月27日まで)
   25/3  449.50  -4.00　 　 ｜週間輸出検証高：135万1,373トン
   25/5  464.00  -5.50      ｜週間輸出成約高： 96万1,100トン
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東京外為市場　円相場(本日 15:15現在) 147.50円  前週末比 2.49円の円高
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　【前週のレビュー】とうもろこしは４万１２５０円の期近５月限が手じまい売り、３
万８５５０円の期近７月限は買い戻しが先行しやすいとみるが、３万９０００円台〜４
万円にサヤ寄せか。シカゴコーンは天候相場入り前の落ち着きどころを探るとした。
【とうもろこし期近７月限が買い戻しで他限月にサヤ寄せ】
　３月３日の週のとうもろこしは４日に期近７月限が４５０円高（出来高２枚）が成立
したのみ。７月限は買い戻しで他限月にサヤ寄せした。
 ６日時点で総取組高は９８枚。期近５、７月限の取組高が８９枚を占めている。４万
１２５０円の５月限の手じまい売り、３万９０００円の７月限の買い戻しが進みやすい
環境。期中から期先は極めて流動性が低く、商い成立なし状態。
　出来高、取組高が増える兆しはなく、このまま取組高ゼロに向かうとみられ、新規売
買は参加しにくい。
【シカゴコーンはトランプ関税で乱高下】
　シカゴコーンはトランプ関税の動向を巡り、乱高下する展開となった。トランプ米大
統領がカナダ、メキシコからの輸入関税を発動、中国からの輸入品に対する関税の上乗
せを実行し、中国が報復関税の動きを示すなど、関税戦争のあおりを受けて、需要減少
が強まり、売り圧力が強まった。しかしカナダおよびメキシコからの輸入品に対しての
関税が軽減される可能性が浮上をきっかけに急速に戻した。
　期近５月限は、２月１９日に５１８．７５セントまで上昇し、同限月としては２３年
１２月以来の高値をつけた。事実上の一代高値を更新と言って良い上伸となった。しか
し５００セント台を維持は続かず、３月に入ると、大豆、小麦の下落とともに急落とな
った。４日には昨年１２月１９日以来の安値となる４４２．５０セントまで下落。約２
週間で７０セント超の下落となり、暴落商状となった。大幅な買い越し状態にあった大
口投機家は損切りを含む手じまい売りを強いられたもよう。２５日移動平均線（４９
５．５０セント）は下向きとなった。５、６日は買い優勢となり、６日に４７３．５０
セントまで反発したが、下向きの２５日移動平均線（４９３．５０セント）を大幅に下
回っている。
　例年、３月は南米の天候相場が終焉し、３月末に発表される作付け意向面積に関心が
集まるが、今年はトランプ関税に振り回されている。まだしばらくトランプ関税に振り
回されされそうだが、１１日に米農務省（ＵＳＤＡ）から月例需給報告がある。トラン
プ関税に関する新たな材料がなければ、徐々に米国産コーンの需給と作付け意向面積に
関心が向かいそうだ。
＜当面の予定（イベント・経済統計）＞
１０日　国際収支（経常収支） 2025年1月（財務省）
　　　　独貿易収支 2025年1月（連邦統計庁）
　　　　独鉱工業生産指数 2025年1月（経済技術省）
       米週間穀物輸出検証高（USDA）
１１日　国内総生産 2024年10-12月期2次速報（内閣府）
       世界穀物・需給報告（USDA）
　  　  米国産穀物・需給報告（USDA)
１２日　企業物価指数 2025年2月（日本銀行）
　　　　米消費者物価指数 2025年2月（労働省）
　　　　米財政収支 2025年2月（財務省）
　　　　政策金利発表（カナダ銀行）
１３日　ユーロ圏鉱工業生産 2025年1月（EUROSTAT）
　　　　米新規失業保険申請件数（労働省）
　　　　米生産者物価指数 2025年2月（労働省）
       米週間穀物輸出成約高（USDA）
１４日　独消費者物価指数 2025年2月確報（連邦統計庁）
　　　　英貿易収支 2025年1月（国立統計局）
　　　　英鉱工業生産指数 2025年1月（国立統計局）
　　　　米消費者信頼感指数 2025年3月速報値（ミシガン大）
　　　　建玉明細報告（CFTC）
　　  　MINKABU PRESS
  　　※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

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