シカゴ大豆市況＝期近から下落、中国のデフレ懸念や原油の軟調が重石

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始　値　　　高　値　　　安　値　　　帳入値　　  前日比
  2025/03    1,013.00    1,013.00     999.75      999.75      -10.50
  2025/05    1,029.25    1,032.50   1,012.25    1,014.00      -11.00
  2025/07    1,045.00    1,046.00   1,026.75    1,028.25      -10.50
　　　単位：枚　　　推定出来高　　　前日出来高　　　前日取組高（前々日比）
　　　先物　　　　   264,442         232,565         811,075  （-　6,206）
　注：４本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
４時現在の数値です。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
＊米農務省（ＵＳＤＡ）発表の週間純輸出検証高（３月６日までの週）
　大　豆：８４万４２１８トン（前週改定値：６９万９９５８トン）
＊米気象庁発表の６−１０日予報（３月１６日−３月２０日）
　コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
　コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
　大豆は期近から下落。前日比は大豆が１１．００〜６．５０セント安。５月限は前日
比１１セント安の１０１４セント。
　中国の２月消費者物価指数が前年比０．７％下落となったことを受けて中国のデフレ
及び景気に対する警戒感が強まったうえ、米中貿易戦争に対する根強い懸念から売り優
勢となった。原油の軟調な足取りも大豆油需要の圧迫要因になるとして、大豆価格の下
押し要因となった。なお、米農務省（ＵＳＤＡ）は大口成約を発表したが反応は限られ
た。
　５月限は１０２９．２５セントで取引を開始。序盤に１０３２．５０セントの高値
まで値を伸ばした後に値位置を落としたが、１０２０セントを下値支持線とする足取り
がしばらく続いた。シカゴの時間帯を迎えるとこれを割り込み、終盤は１０１８セント
を上値抵抗線とする安もみとなり、その中で１０１２．２５セントの安値を記録。戻し
も抑えられ、安値に近い水準で取引を終えた。

　米農務省（ＵＳＤＡ）発表の３月６日までの大豆週間輸出検証高は８４万４２１８
トンで前週改定値の６９万９９５８トンを上回った。累計輸出量は３８４４万０８７１
トンで前年同時期の３５０８万１９８９トンをおよそ１０％上回った。
　ＵＳＤＡは仕向け地不明で２４／２５年度積み１９万５０００トンの大豆の大口成約
を発表した。

　ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り（民間気象会社の天気
概況及び予報を要約）。

＜ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州＞
　３月８日から９日にかけて前線が接近し、これに伴い必要とされた降雨が発生。この
降雨は数日間、続く見通し。リオグランデド州の早播種コーン及び大豆の作柄は劣に近
く、週末に降雨となったにもかかわらず、乾燥状態が引き続き懸念される。

＜ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部＞
　週後半には南部から前線が移動してくる見通し。１４日まで散発的な降雨が続くだろ
う。気温は１４日まで平年並〜平年を上回るもよう。

＜アルゼンチン全域＞
　前線が北上したため全域で降雨が止んでいる。北部では散発的な降雨が発生したが、
土壌水分の減少を食い止めるほどの量には至っていない。気温は前線の通過に伴い低下
している。１１日にかけて降雨が見込まれるが、それ以降は降雨は発生せず、１０日の
週全体を通すと少雨傾向となる見通し。

　大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調に追随安となった。大豆油にとっては
原油の軟調な足取りも重石となった。
　大豆粕５月限は前日比２．１０ドル安の３０２．３０ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地南部は週末に降雨となり土壌水分の乾燥が促されるも、リオグランデ
　スル州では依然として土壌水分の乾燥が懸念される。
・ブラジル産地中部はマトグロッソ州でサフリーニャコーンの生育に適した天気が
　広がる。
・アルゼンチン産地では週前半は降雨発生もそれ以降は少雨傾向に。
・３月６日までの大豆週間輸出検証高は８４万４２１８トンで前週改定値の６９万
　９９５８トンを上回る。
・ＵＳＤＡは仕向け地不明で２４／２５年度積み１９万５０００トンの大豆の大口成約
　を発表。

MINKABU PRESS

• バルチック海運指数=11/25時点=
  商品

  NEW

  11/26(水) 13:35
• 午後のプラチナは下げ幅を縮小、金相場の強含みが支えに
  商品

  NEW

  11/26(水) 13:14
• 午後の金相場は堅調、プラス圏に浮上
  商品

  NEW

  11/26(水) 13:07
• ［ワンポイント・テクニカル］ドル建て金現物
  商品

  NEW

  11/26(水) 13:00
• ［ワンポイント・テクニカル］ＮＹプラチナ
  商品

  NEW

  11/26(水) 13:00