NY金・銀市況=続落、リスク回避が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  2919.6     2926.4      2885.2      2899.4     - 14.7
          (25/ 6)  2948.0     2954.9      2913.3      2927.5     - 15.4
   銀     (25/ 5)  3294.5     3315.0      3228.0      3253.0     - 27.9
         (25/ 7)  3320.5     3345.0      3257.5      3282.4     - 28.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           255,493       266,055       499,776        (+  6,168)
  銀           56,827        64,206       151,275        (-    273)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,911.71  - 890.01
     前日  147.94/96   1.0840/42   ・ナスダック         17,468.32  - 727.90
     本日  147.27/29   1.0832/34   ・10年米国債利回り      4.21  -   0.09
・NY原油  (25/ 4)   66.03 - 1.01  ・SPDR保有金残高    894.34  -   4.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。前日比は金が17.1〜13.7ドル安、中心限月の4
月限が14.7ドル安、銀が32.1〜27.3セント安、中心限月の5月限は
27.9セント安。
 金4月限は続落。時間外取引では、押し目を買われたが、リスク回避の動きが警戒さ
れたことやドル安一服を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りが出
て軟調となった。日中取引では、貿易戦争に対する懸念から株安に振れたことを受けて
売り優勢となった。
 銀5月限は株安や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金4月限は続落。時間外取引では2901.8〜2926.4ドルのレ
ンジで推移、前日比3.5ドル安の2910.6ドルとなった。4月限は高寄りしたの
ち、押し目を買われたが、リスク回避の動きが警戒されたことやドル安一服を受けて戻
りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。
 日中取引では、関税引き上げに対する懸念から株安に振れたことを受けて売り優勢と
なった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て2885.2ド
ルまで下落した。
 貿易戦争に対する懸念からリスク回避の動きとなったことが圧迫要因になった。米経
済は「過渡期にある」とのトランプ米大統領の発言を受けて、景気減速が迫っていると
の不安が広がった。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3278.5〜3315.0セントのレンジ
で推移し、前日比12.1セント高の3293.0セントとなった。5月限は高寄りし
たのち、金軟調やドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル安が下支え
になった。
 日中取引では、株安や金軟調を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込
むと、テクニカル要因の売りが出て、3228.0セントまで下落した。
 3月7日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比18万1523オンス増の
3994万8157オンス、銀は537万9692オンス増の4億3027万8156
オンス。

今日の材料
・トランプ米大統領は、関税と連邦職員削減に重点を置く政策が市場の混乱を招く中、
米経済は「過渡期にある」と述べ、景気減速リスクを巡る懸念をかわした。
・1月の独鉱工業生産は前月比2.0%増と、市場予想(1.5%増)以上に増加し
た。昨年12月の鉱工業生産は前月比1.5%減に上方改定された。
・ルビオ米国務長官は、過去6週間にわたる審査の結果、米国際開発局(USAID)
のプログラムの80%超が廃止されたことを明らかにした。
・3月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス2.9と2月のマイナス12.7
から大幅に改善した。ドイツが債務抑制を見直し、国防・インフラ支出の拡大を計画し
ていることが背景。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は、ユー
ロ圏のインフレ率には依然、多くの上振れリスクがあり、ECBは利下げ継続か利下げ
停止かについて引き続き予断を持つべきではないと述べた。
・米ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、トランプ大統領の貿
易政策を巡る不確実性は4月には解消されるという見通しを示した。
・カナダで最大の人口を抱えるオンタリオ州のフォード首相は、トランプ米大統領によ
る対カナダ関税への報復措置として、ニューヨーク、ミシガン、ミネソタの3州に供給
する電力に25%の追加料金を課すと発表した。
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