株価指数先物【引け後】 いったん底入れから短期筋のカバーを誘う動き

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 36760 -320 (-0.86%)
TOPIX先物 2671.5 -33.5 (-1.23%)

 日経225先物(3月限)は前日比320円安の3万6760円で取引を終了。寄り付きは3万6270円と売りが先行し、シカゴ日経平均先物清算値(3万6475円)を割り込む形で始まった。ショート優勢の流れのなか、前場中盤にかけて3万5980円まで下落幅を広げた。

 節目の3万6000円を割り込んだことで、いったんは底入れが意識され、前場終盤にかけてショートカバーを誘って下落幅を縮め、シカゴ先物の終値水準を回復。その後は3万6350円~3万6500円辺りで保ち合い、後場中盤以降にショートカバーとみられる動きが強まり、終了間際には3万6810円まで下げ幅を縮めた。

 日経225先物は、3万5980円まで売られた後はカバーの動きが優勢となり、ボリンジャーバンドの-2σ(3万6690円)を上回って終えた。バンドは下向きで推移しており、これに沿った形での調整が警戒されるものの、支持線として意識されてくるようだと、ショートを仕掛けづらくさせくるだろう。

 また、週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。仕掛け的なトレードは限られており、3万6000円割れで一段と下へのバイアスが強まる動きにはならず、リバランスに向かわせていた。短期的には仕掛け的なトレードが入りやすいとみられるが、ロール中心のなかで追随する動きは限られそうだ。

 日経225先物は、いったん底入れが意識されたことで、3万6520円まで下がってきた-2σと-1σ(3万7390円)によるレンジでの推移となりそうだ。そのため、まずはオプション権利行使価格の3万6500円から3万7000円のレンジを想定しておきたい。3万7000円回復から、-1σ狙いの動きをみせてくるようだと、短期筋のカバーを誘う動きになりそうである。

 NT倍率は先物中心限月で13.76倍に上昇した。一時13.64倍に低下する場面もみられたが、前場中盤以降はNTショートを巻き戻す動きが入ったようだ。日経225先物は3万6000円割れ後に下げ幅を縮め、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]が上昇に転じるなか、リバランスに向かわせやすいタイミングとなった。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万2902枚、ソシエテジェネラル証券が3万2553枚、みずほ証券が2万1269枚、野村証券が1万1776枚、バークレイズ証券が1万0124枚、モルガンMUFG証券が7688枚、JPモルガン証券が6600枚、サスケハナ・ホンコンが6578枚、ゴールドマン証券が6314枚、HSBC証券が4803枚だった。

 TOPIX先物は、みずほ証券が5万3573枚、ソシエテジェネラル証券が4万5163枚、バークレイズ証券が3万6761枚、ABNクリアリン証券2万9434枚、ゴールドマン証券が2万2042枚、野村証券が2万1490枚、JPモルガン証券が1万9271枚、モルガンMUFG証券が1万9161枚、大和証券が1万4003枚、BNPパリバ証券が1万0896枚だった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。