［今日の視点］石油＝売り優勢か、ＡＰＩ原油在庫増で日中取引は下げ幅拡大

　国内市場は売り優勢か。２０２５年８月限で９００〜１２００円安程度を想定する。
海外原油の下落、円高・ドル安が国内市場を押し下げ要因となる。
　１９日のニューヨーク原油時間外取引は小幅続落。１８日のニューヨーク原油の引け
後に米石油協会（ＡＰＩ）が発表した米原油在庫が前週比４５９万３０００バレル増と
なり、市場予想の前週比１２０万バレル増を上回ったことが弱材料。午後３時半に日銀
植田総裁の記者会見を控え、ドル円相場に注意したい。
　１８日の海外原油市場は、米露が石油施設などへの３０日間の攻撃停止の合意したこ
とが弱材料となった。その一方、米軍によるイエメンのフーシ派攻撃に加え、イスラエ
ルがパレスチナ自治区ガザへ大規模攻撃を行うなど中東の緊張の高まりが下支え要因。
ニューヨーク原油期近４月限は６５ドルが支持線。
　ＪＰＸドバイ原油２０２５年８月限は夜間取引で６万３３３０円まで下落。日中取引
は下げ幅を拡大し、夜間取引の安値を割り込む可能性ありとみる。その場合、前日の安
値前日の安値６万３０００円が支持線として機能するとみる。
　時間外取引でニューヨーク原油５月限は前日比０．１４ドル安の６６．７６ドルで推
移。本日これまでのレンジは６６．７２〜６６．８１ドル。
＜今日の予定＞
◆ ニュージーランド ◆
【経済】06:45 国際収支 2024年10-12月期（NZ統計局）
◆ オーストラリア ◆
【経済】08:30 景気先行指数 2025年2月（WESTPAC）
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 機械受注 2025年1月（内閣府）
【経済】08:50 貿易収支 2025年2月速報（財務省）
【経済】13:30 鉱工業生産指数 2025年1月確報（経済産業省）
【経済】13:30 小売業販売額 2025年1月確報（経済産業省）
【経済】15:30 総裁記者会見（日本銀行）
【経済】--:-- 金融市場調節方針公表（日本銀行）
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫（大阪取引所）
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報（石油連盟）
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査（資源エネルギー庁）
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】19:00 消費者物価指数 2025年2月確報（EUROSTAT）
◆ イギリス ◆
【納会】--:-- WTI原油 2025年4月限（ICE EUROPE）
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2025年2月（南アフリカ統計局）
【経済】20:00 小売売上高 2025年1月（南アフリカ統計局）
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数（MBA）
【経済】3/20 03:00 FOMC声明文公表（FRB）
【経済】3/20 05:00 対米証券投資 2025年1月（財務省）
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会（FRB）
【工業】23:30 週間石油統計（EIA）
MINKABU PRESS

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