NY金・銀市況=大幅続伸、米CPIの伸び鈍化が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 6)  3099.1     3194.3      3086.1      3177.5     + 98.1
          (25/ 8)  3125.7     3220.6      3112.1      3203.8     + 98.6
   銀     (25/ 5)  3099.0     3124.5      3051.0      3075.9     + 34.4
         (25/ 7)  3129.0     3152.0      3079.0      3104.9     + 34.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           241,555       219,339       449,087        (+  3,619)
  銀           95,803        99,527       151,180        (-  3,109)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,593.66  -1014.79
     前日  147.72/74   1.0952/54   ・ナスダック         16,387.31  - 737.66
     本日  144.48/50   1.1202/04   ・10年米国債利回り      4.40  +   0.03
・NY原油  (25/ 5)   60.07 - 2.28  ・SPDR保有金残高    937.09  +  11.17
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。前日比は金が97.6〜100.7ドル高、中心限
月の6月限が98.1ドル高、銀が34.4〜35.8セント高、中心限月の5月限は
34.4セント高。
 金6月限は大幅続伸。時間外取引では、米大統領の相互関税の一部停止を受けて買い
優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となった。日中取引では、
米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて買い優勢となった。
 銀5月限は金堅調や米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて買い優勢となっ
た。
 ニューヨーク金6月限は大幅続伸。時間外取引では3086.1〜3149.4ドル
のレンジで推移、前日比62.8ドル高の3142.2ドルとなった。6月限は、高寄
りしたのち、米大統領の相互関税の一部停止を受けて買い優勢となった。欧州時間に入
ると、買いが一巡し、上げ一服となった。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて買い優勢となった。
序盤の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って3194.3ドルまで上昇し
た。
 3月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、前月の2.8%から伸
びが鈍化した。前月比では0.1%下落し、2020年5月以来、約5年ぶりの下落と
なった。米中の貿易戦争激化に対する懸念から株安が再開したが、インフレの伸び鈍化
を受けて金に逃避買いが入った。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3059.5〜3124.5セントのレンジ
で推移し、前日比45.0セント高の3086.5セントとなった。5月限は高寄りし
たのち、金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一
服となった。
 日中取引では、3051.0セントで押し目を買われると、米消費者物価指数(CP
I)の伸び鈍化を受けて3118.0セントまで上昇した。その後は、株安に上値を抑
えられたが、押し目は買われた。
 4月9日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比7万9243オンス減の4479
万2798オンス、銀は141万9689オンス増の4億9623万6158オンス。

今日の材料
・イングランド銀行のブリーデン副総裁は、米政権の新たな関税措置が英国の成長を押
し下げる可能性はあるものの、インフレ率や金利に及ぼす影響は依然として不透明との
認識を示した。
・米新規失業保険申請件数は前週比4000件増の22万3000件で、市場予想と一
致した。トランプ大統領の関税措置の影響が企業に広がる中、今後さらに増加する可能
性がある。
・3月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、前月の2.8%から伸
びが鈍化した。前月比では0.1%下落し、2020年5月以来、約5年ぶりの下落と
なった。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、トランプ政権が打ち出している大
規模な関税措置が物価高につながり、インフレ期待が押し上げられるリスクを緊密に注
視していると述べた。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、朝方発表された消費者物価指数(C
PI)で伸びが鈍化したことを受け、米経済は堅調に推移しているとの見解を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、トランプ大統領の関税措置を巡る不確実性
が解消され、経済が軌道に戻れば、連邦準備理事会(FRB)が利下げを実施する可能
性はあるという認識を示した。
・米国とロシアの代表団が、トルコのイスタンブールで外交関係を巡る協議を行った。
外交団の活動正常化に向けて進展があったという。
・トランプ米大統領は、激化している貿易戦争に終止符を打つために、中国と「ディー
ル(取引)」を実現させたいと述べた。
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