<金> NY金6月限は大きく高下する足取りが続いている。米トランプ政権が全輸入品に対 する一律10%の相互関税を発表したことに加え、国・地域別の相互関税の導入を発表 したことが世界景気不安を高める要因となった。リスク回避の動きが活発化した後は、 相互関税の上乗せ分の90日停止発表を受けて買い戻す動きが活発化し、一時3000 ドルを割り込む動きを見せながらも、再び3200ドル台の一代の高値に迫る動きを見 せている。 米国では相互関税の上乗せ分の90日停止が発表されながらも、10%の相互関税が 発動されたことによる物価高は避けられないと見られる。 米経済指標には弱気な内容が続いているなかでの物価の上昇はスタグフレーション発 生懸念を高める要因であり、引き続き安全資産を求める動きが根強く見られている。 米国初のリスクを受けて米国の安全資産を放れて金を求める動きが今後も続くとみら れ、一代の高値更新の可能性を含めたうえでの高もみが続くことになりそうだ。 <銀> NY銀5月限は金の暴落に連動して大きく崩れて一時は2800セントを割り込んで いたが、その後は金に追随した反発場面を演じた。ただ、安全資産としての役割の薄さ から戻りは限られている。 世界景気不安が強まっていることもあって工業用としての銀需要不安は根強く、31 00セントが上値抵抗線として意識される頭重い足取りが想定される。 <白金> NY白金7月限もトランプ政権による相互関税の発表を受けて崩れ1000ドル前後 から880ドル前後まで値を落とした。その後、相互関税上乗せ分の90日停止を受け て買い戻されたものの、戻りは940ドル前後と限られている。 安全資産としての役割を持ちながらも、米政権による自動車輸入関税の引き上げもあ って世界経済不安がつきまとう中では自動車触媒用としての需要不安が根強く、現在の 水準での低迷が続くと見られるところ。 <パラジウム> NYパラジウム6月限は他貴金属に連動して大きく値を下げた後900ドル前後での 高下が続いている。独自の要因にかけるうえ、世界景気不安を背景としたリスク回避の 動きが重石となりそうで、低迷場面が続く可能性が高い。 MINKABU PRESS
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