円安継続、ドル円144円台乗せ 本邦超長期債の減額を期待=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、円安が継続している。今日の東京市場では超長期債が買われ、利回りが低下した。最近の入札では機関投資家などの需要減退が需給バランスを崩しており、利回りが急上昇する不安定な地合いとなっている。そのなかで「25年度国債発行計画の年限構成再検討」との報道が超長期債の減額への期待感につながった。20-40年債などが買われ、利回りは低下、為替市場での円売り圧力につながっている。ロンドン市場もその流れが継続しており、ドル円は144円台を回復。クロス円も軒並み円安に振れている。ユーロ円は163円台半ば、ポンド円は195円台乗せなどへと上昇している。また、ドル円の上昇とともにドル買い圧力も広がっており、ユーロドルは1.13台前半、ポンドドルは1.35台前半へと下押しされている。米債など主要国債券も買われて、利回りが低下。欧州株や米株先物・時間外取引は堅調に推移。総じてリスク警戒感は後退している。 ドル円は144円台前半での取引。東京午前に142.12近辺まで軟化したあとは、本邦長期債が買われるとともに円安の動きに転じた。ロンドン時間には143円台乗せからさらに144円台乗せへと上伸している。東京市場で本邦超長期債利回りが低下した流れを受けて、米債など主要国の長期債も買われている。欧州株や米株先物・時間外取引は堅調に推移。 ユーロドルは1.13台半ばでの取引。東京午前の1.1407近辺を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン序盤には安値を1.1337近辺に広げた。ユーロ円はドル円ととにも堅調な動き。東京午前の162.09近辺を安値に買われ続けている。ロンドン市場では高値を163.58近辺まで伸ばしている。対ポンドではユーロは上値を抑えられている。ロンドン朝方に発表された仏CPIの下振れに反応した面があった。 ポンドドルは1.35台前半での取引。東京午前の1.3587近辺を高値に軟調に推移。ロンドン序盤には1.3522近辺に安値を広げた。その後は下げ一服となっている。ポンド円はドル円とともに買われ続けている。東京午前の193.07近辺を安値に、ロンドン市場では195.20台へと高値を伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8399近辺を高値にロンドン時間に入ると売りに押されている。足元では0.8370台へと下押しされている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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