ゴム午前=上海安を背景に大幅続落、活発限月の10月限は300円割れ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、大幅続落。序盤は上海夜間安やドル・円が円高基調で推移してい
ることを嫌気して、地合いを緩めた。中盤に入ると、上海ゴムが一段安となっているこ
と受け、大きく水準を引き下げ、活発限月の10月限は、300円を割り込んだ。
 TSR20は、出来ず。

 午前11時47分現在のRSS3号は前営業日比19.7〜13.9円安。活発限月
の10月限は同16.3円安の299.4円、期先26年5月限は出来ず、推定出来高
は826枚(前日夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は9月限が同300ポイント下落
の1万3615ポイント、推定出来高は29枚。

【上海ゴム9月限が一代の安値を更新】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、連日の一代の安値更新場面となっている。今日の取
引では、一時1万3585元まで下落しており、節目の1万3500元が視野に入って
いる。
 米中通商協議が進んでいないうえ、中国国務省が走行記録がない乗用車を中古車とし
て販売する、いわゆる「走行距離ゼロの中古車」問題について、業界団体と協議するを
発表した。中国の自動車販売台数のカサ増し問題が注目されており、ゴム相場にとって
は弱材料となる。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は6月限のみ約定し、8.3セント安。TSR
20は売りが先行し、4.5〜3.9セント安で推移している。
 上海ゴムは下落。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、前営業日
比210元安の1万3630元で推移している。

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