NY原油市況=続落、OPECプラスが7月増産の上積みを検討

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     60.94       61.72       59.74       60.79        - 0.15
  2025/08     60.19       60.93       58.87       59.79        - 0.41
  2025/09     59.54       60.25       58.17       59.00        - 0.57
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              855,560             1,960,127    ( + 16,933)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     201.72    - 3.10
                            2025/07     200.54    - 2.89
         改質ガソリン       2025/06     203.84    - 2.10
                            2025/07     201.51    - 2.21
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.41〜
0.15ドル安。その他の限月は0.65〜0.38ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスが7月の増産幅について、これまでに報道されて
いる日量41万1000バレル以上の増産を検討する可能性があると伝わったことが重
し。OPECプラスで協調減産を実施してきた主要8カ国は4月からこの縮小を開始し
ており、5月や6月については従来の予定から増産幅を拡大することで合意している。
この8カ国は31日のオンライン会合で7月の生産量を決定する。
 米ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削リグの稼働数が前週比4基減の461基
となったことは支援要因。原油相場の下落や、物価高による設備投資の拡大が重しとな
り、減少傾向が鮮明となっている。
 米国と中国の対立が再び激化しつつあることは懸念要因。米中は留学生の排斥問題で
揺れているほか、トランプ米大統領は「中国が米国との合意に違反した」と述べるな
ど、敵対的な態度を再びあらわにしている。中国は関税引き下げや重要鉱物の取引に関
する合意に違反しているという。
 時間外取引で7月限は61.72ドルまで買い戻しが優勢となったが、上げは続かず
マイナス圏に押し戻された。通常取引開始後は59.74ドルまで一段安。ただ、引け
にかけては下げ幅を削った。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
今日の材料
・3月の米原油生産量は日量1349万バレルまで拡大、最高水準を更新=EIA
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