株価指数先物【引け後】 200日線近辺での狭いレンジ推移

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 37510 +20 (+0.05%)
TOPIX先物 2773.0 -5.5 (-0.19%)

 日経225先物(6月限)は前日比20円高の3万7510円で取引を終了。寄り付きは3万7720円と、シカゴ日経平均先物(3万7805円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。買い一巡後はショート優勢となり、現物の寄り付き直後には3万7510円まで上げ幅を縮めた。ただ、プラス圏をキープしたことでショートカバーを誘い、3万7740円と寄り付き水準を上回る場面もあった。

 しかし、積極的なロングは限られ、前場終盤にかけて再び上げ幅を縮め、ランチタイムでは3万7510円から3万7550円辺りの狭いレンジで推移。後場は3万7480円から3万7530円と前日の終値を挟んで保ち合い、引け間際には3万7430円まで下押す場面もみられた。

 日経225先物は買い先行で始まったが、シカゴ先物の清算値に届かなかったことで、寄り付き後はショートに向かわせたようである。ただし、200日移動平均線(3万7560円)を割り込む場面では押し目待ち狙いのロングも入りやすく、オプション権利行使価格の3万7500円から3万7750円の狭いレンジで推移。終盤にかけてレンジ下限を割り込んだものの、上向きで推移する25日線(3万7310円)が支持線として意識されており、概ねレンジ下限での小動きである。

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が週内にも協議する見通しとあって、ポジションを傾けてくる動きは限られ、狭いレンジのなかでスキャルピング中心のトレードだったようだ。米中交渉の進展期待からアドバンテスト<6857>[東証P]など半導体株の一角に買い戻しの動きが入ったとみられるが、一方で東京エレクトロン<8035>[東証P]はマイナス圏での推移を継続しており、リバランスの動きも限定的だったようだ。

 日経225先物は25日線がナイトセッションで3万7380円まで上昇してきた。同線が支持線として機能するようだと、200日線との攻防が続く可能性はあるだろう。ただ、両線のスプレッドは200円ほどであり、狭いレンジでの値動きが続きそうだ。25日線を明確に割り込んでくると、ボリンジャーバンドの-1σ(3万6780円)が意識され、反対に200日線を突破してくると+1σ(3万7980円)が射程に入ってくるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.52倍に上昇した。前日にボリンジャーバンドの-2σ(13.47倍)まで下げたこともあり、リバランスが入りやすい水準であった。一時13.55倍に上昇する場面もあったが、-1σ(13.55倍)に抑えられているため、スプレッドは狙いにくいだろう。-1σと-2σによるレンジが意識されやすくなりそうだ。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5010枚、ソシエテジェネラル証券が9840枚、サスケハナ・ホンコンが2893枚、JPモルガン証券が2658枚、バークレイズ証券が1579枚、モルガンMUFG証券が1365枚、SBI証券が1334枚、ドイツ証券が1189枚、ビーオブエー証券が1059枚、楽天証券が985枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万6389枚、ソシエテジェネラル証券が1万5701枚、バークレイズ証券が5069枚、JPモルガン証券が3118枚、ゴールドマン証券が2500枚、モルガンMUFG証券が2494枚、ビーオブエー証券が1575枚、みずほ証券が1304枚、サスケハナ・ホンコン証券が952枚、SMBC日興証券が904枚だった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。