[今夜の視点]海外原油=上値重いか、レンジ上限の接近で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.27ドル安の63.14ドルで推
移。本日これまでのレンジは63.07〜63.44ドル。
 今晩の海外原油は上値が重いか。4月後半以降のレンジ上限が迫っており、買い戻し
は息切れしそうだ。イランと米国の核開発協議の動向や、ウクライナを巡るロシアと北
大西洋条約機構(NATO)の対立の行方を示唆する手がかりが得られるなら相場を刺
激する可能性はあるが、そうでなければ売りが優勢となるだろう。
 米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が取り崩され、ガ
ソリン在庫が増加したことは季節的な原油需要の高まりを意識させるが、世界最大の石
油消費国である米国の夏場の需給見通しはあまり相場に響かないのではないか。トラン
プ米政権の関税政策なども含めて目を向けるべき手がかりが多く、需給に焦点が当たり
づらいと思われる。ただ、米エネルギー情報局(EIA)の週報は確認しておきたい。
<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年5月確報(Markit)
【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2025年5月確報(Markit)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】21:15 雇用統計 2025年5月(ADP)
【経済】23:00 非製造業景況指数 2025年5月(ISM)
【経済】6/5 03:00 地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
◆ カナダ ◆
【経済】22:45 政策金利発表(カナダ銀行)
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