米商品先物協会(CFTC)が先週金曜日に発表した建玉報告によると、レバレッジ・ファンドは円ロングを減少させていたが、それでも記録的な水準に積み上がっていることに違いはない。ただ、ファンド勢は円に対して楽観的な見方を強めているようだが、金融政策でのミスを警戒する日銀の姿勢の変化により、円高には上限があるとの指摘も出ている。 ここに来て日銀は以前のように「次回の利上げ時期を探る」段階から、「本当に追加利上げが必要なのか」を慎重に見極める段階へと移行しているという。 植田総裁は国会での質疑で「利下げ余地を作るために無理に利上げを行うつもりはない」と明言していた。この姿勢の転換は、米国の関税が日本経済に当初の想定以上の影響を与えていることを受けたものだという。 日銀の慎重姿勢は市場にも影響しており、年内の追加利上げの可能性を完全には織り込んでいない。ましてや、今月の決定会合での利上げは全く期待されていない。 こうした日銀の慎重さには合理性がある一方、日本の実質金利は引き続き大幅なマイナス圏に留まっており、円の弱さを露呈させ続けるという。 一方、為替の投資家は円のボラティリティを高めに織り込んでおり、これは米国から新たな関税の発表があれば、市場が混乱し、円ショートの巻き戻しが活発に出る可能性を常に意識しているとも述べている。 USD/JPY 142.72 EUR/JPY 163.13 GBP/JPY 193.63 AUD/JPY 92.81 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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