ゴム市況=総じて続伸、終盤は上海ゴムの軟化を背景に伸び悩み

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                         TSR20
   2025/06      2025/11       2026/05          2025/07        2026/06
 302.5  - 1.0   292.4  + 1.5   287.0  + 2.0    237.0   0.0     228.0   0.0
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    上海ゴム9月限     13,570     + 100(午後3時45分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて続伸。寄り付きでは、上海夜間が小幅高となったものの、
株安や円高を受けて、売りが先行し、夜間取引の上げ幅を帳消しにしてマイナスサイド
に沈む限月が目立った。売り一巡後は、日中取引の上海ゴムが堅調に推移していること
を好感し、買いが優勢となった。ただ、終盤は上海ゴムが上げ幅を削ったことから、伸
び悩んだ。TSR20は出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比1.0円安〜3.0円高、活発限月の11月限は
同1.5円高の292.4円、期先26年5月限は同2.0円高の287.0円、総出
来高は589枚、TSR20は全限が同変わらず。上海天然ゴム先物は9月限のみ約定
し、同105ポイント安の1万3605ポイント、他限月は同65〜60ポイント安、
総出来高は95枚。

【産地価格は小反発だが】
 産地相場は、5月最終週からやや地合いを緩め始めている。6月4日のタイ南部の天
然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.16バーツ高
の73.08バーツが提示された。5月19日に76.89バーツに上昇後、74〜7
5バーツ台が中心となっていたが、5月30日には72.92バーツに下落した。6月
の第1営業日となった4日は73バーツ台を回復したが、トレンドとしては、やや下降
となっている
 米中貿易摩擦の影響もあり、米国、中国の両国とも、このところ経済指標は景気の減
速を示すものが多い。このため、タイオファーも水準を引き下げているようだ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は売りが先行する展開と
なり、1.4〜0.8セント安で推移している。
 上海ゴムは総じて堅調。中心限月の9月限は、夜間取引では買いが優勢となり、前営
業日比60元高の1万3530元で夜間取引を終えた。日中取引に入ると、中盤までは
買い優勢で推移したが、終盤は上げ幅を削った。

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