【↓】日経平均 大引け| 反落、円高を背景に主力株中心に売り優勢 (6月5日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  37590.39
高値  37732.88
安値  37527.88
大引け 37554.49(前日比 -192.96 、 -0.51% )

売買高  16億6584万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2166億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、円高進行などで利食い優勢に
 2.低調な米経済指標受け景気減速懸念がドル売り誘発
 3.先物主導で途中下げ渋るも戻し切れず売り直される
 4.3万7000~3万8000円の戻り売り圧力の強さを再確認
 5.防衛関連が軟調ながら、値下がり数は6割にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比91ドル安と5日ぶりに反落した。米雇用情勢と景況感の悪化を示唆する経済指標が重しとなり売りが優勢となった。

 東京市場では、外国為替市場で円高に振れたことなどを背景に主力株中心に売りが優勢となり、日経平均株価は再び下値を探る展開を強いられた。

 5日の東京市場は、朝方安く始まった後、先物を絡めたインデックス買いで下げ渋る場面はあったがプラス圏には切り返すことができず、その後売り直される展開となった。前日開示された米経済指標を受け米景気減速への警戒感が浮上、外国為替市場ではドルが売られ、一時1ドル=143円台を割り込む円高が重荷となった。トランプ関税に関する先行き不透明感も拭えないなか、目先利益確定を優先する動きが上値を押さえた。日経平均の3万7000円台後半から3万8000円大台近辺は滞留出来高が多く、戻り売り圧力の強さが意識されやすくなっている。ただ、値下がり銘柄数は1000には届かずプライム市場の6割強を占めるにとどまった。売買代金は3営業日連続で4兆円台をキープした。

 個別では、サンリオ<8136>が大商いのなか値を下げたほか、三菱重工業<7011>が冴えず、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連大手が安い。任天堂<7974>も軟調。キーエンス<6861>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下落した。住友ファーマ<4506>、積水ハウス<1928>が大幅安、川崎汽船<9107>も大きく下値を切り下げた。日本郵政<6178>の下げも目立った。

 半面、売買代金首位となったアドバンテスト<6857>が大幅高、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>なども上値を追った。ルネサスエレクトロニクス<6723>もしっかり。豊田自動織機<6201>が堅調、良品計画<7453>も高く、楽天銀行<5838>が値を飛ばした。センコーグループホールディングス<9069>が値上がり率トップとなり、メンバーズ<2130>、双葉電子工業<6986>なども大幅高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、レーザーテク <6920>、ニトリHD <9843>、フジクラ <5803>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約197円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、TDK <6762>、コナミG <9766>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約98円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)金属製品、(2)陸運業、(3)非鉄金属、(4)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)機械、(2)医薬品、(3)保険業、(4)サービス業、(5)銀行業。

■個別材料株

△オイシックス <3182> [東証P]
 内閣府が新潟・長野の産学官金連携を中核的拠点に採択。
△シンクロ <3963> [東証P]
 英アセット・バリューが保有割合14.13%に買い増し。
△勤次郎 <4013> [東証G]
 オンプレミス事業が想定超の好調で利益成長加速へ。
△テクノロジー <5248> [東証G]
 株主優待を新設。
△WASHハウ <6537> [東証G]
 WASHハウスアプリが100万ダウンロード達成。
△アドテスト <6857> [東証P]
 米半導体株高追い風に上値指向継続。
△ネットプロ <7383> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価引き上げ。
△セルシード <7776> [東証G]
 多摩北部医療センターからの細胞シート製造受託を好感。
△センコーHD <9069> [東証P]
 ダルトンの大株主浮上を材料視。
△SGHD <9143> [東証P]
 日本郵便の自動車貨物運送認可取り消し報道で代替需要の思惑。

▼積水ハウス <1928> [東証P]
 2~4月期営業減益を嫌気。
▼日本郵政 <6178> [東証P]
 「国交省が自動車貨物運送の事業認可取り消す方針」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)センコーHD <9069>、(2)メンバーズ <2130>、(3)双葉電 <6986>、(4)東邦鉛 <5707>、(5)ネットプロ <7383>、(6)福山運 <9075>、(7)レーザーテク <6920>、(8)さくらネット <3778>、(9)松田産業 <7456>、(10)ドウシシャ <7483>。
 値下がり率上位10傑は(1)住友ファーマ <4506>、(2)積水ハウス <1928>、(3)川崎汽 <9107>、(4)ドリームI <4310>、(5)SUBARU <7270>、(6)日本郵政 <6178>、(7)オープンG <6572>、(8)郵船 <9101>、(9)IHI <7013>、(10)マツダ <7261>。

【大引け】

 日経平均は前日比192.96円(0.51%)安の3万7554.49円。TOPIXは前日比28.66(1.03%)安の2756.47。出来高は概算で16億6584万株。東証プライムの値上がり銘柄数は567、値下がり銘柄数は995となった。東証グロース250指数は761.54ポイント(3.15ポイント安)。

[2025年6月5日]


株探ニュース

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