ドル売り優勢、米中通商協議の詳細待ち ドル円一時144円台割れ=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、ドル売りが優勢。本日ロンドンで米中閣僚級による通商協議が行なわれる。詳細内容がまだ伝わらないなかで、ドルが売られている。先週末の米雇用統計の強い結果を受けたドル買いに調整が入ったほか、米中協議が実質的に進展するのか懐疑的な見方もあるもよう。米10年債利回りは週明けの4.51%付近からロンドン時間には4.47%台へと低下している。欧州株は先週末上昇の調整もあって売られている。ドル円はロンドン朝方の144円台半ばからロンドン時間には一時144円台割れまで下落。ユーロドルは週明けの1.14付近から1.1440付近まで上昇、ポンドドルも1.35台前半から1.35台後半へ上昇している。クロス円は通貨ごとにまちまちだが、ユーロ円は165円台割れから164円台半ばへ、ポンド円は196円台割れから195円台半ばへと下押しされている。豪ドル円は比較的底堅く94円を挟んで売買が交錯している。 ドル円は144円台前半での取引。東京午前に144.95近辺の高値を付けたあとは、売りの流れが続いている。ロンドン序盤には143.98近辺まで安値を広げた。米債利回りの低下とともにドル売り圧力がみられたほか、欧州株の軟調が円買いにつながる面も指摘される。米中通商協議の詳細な内容が待たれている。 ユーロドルは1.14台前半での取引。東京朝方の1.1392近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には1.1439近辺に高値を伸ばした。その後は上昇一服も1.1420付近にとどまっている。ユーロ円はドル円とともに軟化している。東京早朝の165.23近辺を高値に、ロンドン時間には164.55近辺まで下押しされている。対ポンドではユーロはやや上値が重いが値幅は限定的。 カジミール・スロバキア中銀総裁は、「私は、緩和サイクルの終わりに近づいているか、既にその終わりにあると考えている」と述べている。 ポンドドルは1.35台後半での取引。東京早朝の1.3523近辺を安値に、ロンドン序盤には1.3581近辺まで買われた。その後は上昇一服も1.35台後半にとどまっている。ポンド円は東京午前に196.15近辺まで買われたあとは売りに押される展開。足元では安値を195.45近辺に更新している。ユーロポンドは0.8417から0.8430までの狭いレンジで、ややポンド買いが優勢になっている。英国関連の目立った材料はでていない。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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