日経平均株価 始値 38278.17 高値 38495.70 安値 38139.10 大引け 38211.51(前日比 +122.94 、 +0.32% ) 売買高 15億9049万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆661億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は続伸、米ハイテク株高や円安など好感 2.買い先行で始まり、終日プラス圏で推移する動き続く 3.後場寄りも頑強な値動き、取引終盤に値を消す展開へ 4.米中間や日米間の貿易交渉の先行き不透明感は重荷に 5.値下り銘柄数が多く、半導体関連も朝高後に値を消す ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比1ドル安と小幅に反落した。米中による貿易協議の行方が注視される中、利益確定売りが優勢となった。 東京市場では、買い優勢の地合いとなり、日経平均株価は3日続伸となった。前日の米株市場でハイテク株が強かったことや足もと外国為替市場で円安方向に振れたことも追い風となった。 10日の東京市場は、おおむねリスクオンの展開が続いたが、買い一巡後は個別株の中に利益確定売りに値を消すものが目立った。前日の欧州株市場は高安まちまちだった。また、米国株市場もはっきりしない地合いで、ハイテク株が強さを発揮してナスダック総合株価指数は高かったものの、NYダウは強調展開を維持できず、朝安からいったんはプラス圏に切り返したものの取引終盤になって伸び悩み、結局小幅反落して引けている。東京市場では日経平均が前場から強い動きで、後場寄りも買いが先行していた。外国為替市場で取引時間中に円安方向に振れたこともポジティブ視されたのだが、取引終盤になると、買いの勢いが途切れ急速に伸び悩む展開に。米中間や日米間の貿易協議に対する先行き不透明感が意識されるなか、前場で相場を牽引していた半導体関連株などが値を消し、市場センチメントを冷やした。 個別では、サンリオ<8136>が商いを伴い上値を追ったほか、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>などが物色人気に。信越化学工業<4063>もしっかり。ニデック<6594>が上昇した。双葉電子工業<6986>が急伸をみせ値上がり率トップとなり、住友ファーマ<4506>、GMOインターネット<4784>も値を飛ばした。日本ヒューム<5262>が大きく買われ、資生堂<4911>への買いも目立った。日本マイクロニクス<6871>が大幅高。円谷フィールズホールディングス<2767>も人気を集めた。 半面、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>は後場取引後半に値を崩し、わずかながらマイナス圏で引けた。フジクラ<5803>なども軟調。三菱重工業<7011>、IHI<7013>なども売りに押された。みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが冴えず、伊藤忠商事<8001>なども安い。東京ガス<9531>も下落した。このほか、ファーマフーズ<2929>、フルヤ金属<7826>などの下げが目立った。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、コナミG <9766>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約76円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、中外薬 <4519>、フジクラ <5803>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約61円。 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)鉱業、(4)医薬品、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)卸売業、(3)機械、(4)電気・ガス、(5)証券・商品。 ■個別材料株 △大盛工業 <1844> [東証S] 第3四半期営業益37%増で通期計画進捗率94%。 △アストロHD <186A> [東証G] 子会社が防衛関連案件を新規に受注。 △Bガレージ <3180> [東証P] 26年4月期は2ケタ経常増益で増配見込む。 △ANAPHD <3189> [東証S] 初のビットコイン建て増資発表でサプライズ視。 △PバンCOM <3559> [東証S] ローム <6963> との契約締結を材料視。 △シンバイオ製薬 <4582> [東証G] 「ブリンシドフォビル」の国際共同治験で1例目の患者登録。 △資生堂 <4911> [東証P] 天然保湿因子を角層に届けて留める技術を開発。 △ブルーイノベ <5597> [東証G] トランプ氏の大統領令署名受けた米関連株急騰が刺激材料。 △リバーエレク <6666> [東証S] 28年3月期を最終年度とする中計発表を材料視。 △ウィザス <9696> [東証S] 日本産業推進機構が完全子会社化目指してTOB。 ▼学びエイド <184A> [東証G] 信用取引規制を嫌気。 ▼ミライアル <4238> [東証S] 2~4月期減収減益。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)双葉電 <6986>、(2)住友ファーマ <4506>、(3)GMOインタ <4784>、(4)Bガレージ <3180>、(5)フジコーポ <7605>、(6)日ヒュム <5262>、(7)資生堂 <4911>、(8)霞ヶ関C <3498>、(9)日本マイクロ <6871>、(10)シンフォニア <6507>。 値下がり率上位10傑は(1)ファーマF <2929>、(2)フルヤ金属 <7826>、(3)YTL <1773>、(4)東ガス <9531>、(5)セルシス <3663>、(6)さくらネット <3778>、(7)りたりこ <7366>、(8)ラウンドワン <4680>、(9)Dガレージ <4819>、(10)エイチーム <3662>。 【大引け】 日経平均は前日比122.94円(0.32%)高の3万8211.51円。TOPIXは前日比0.83(0.03%)高の2786.24。出来高は概算で15億9049万株。東証プライムの値上がり銘柄数は673、値下がり銘柄数は876となった。東証グロース250指数は760.14ポイント(11.38ポイント高)。 [2025年6月10日] 株探ニュース
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