大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 37960 +180 (+0.47%) TOPIX先物 2771.0 +18.0 (+0.65%) シカゴ日経平均先物 37910 +130 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。イスラエルによる核施設などへの大規模な攻撃に対してイランが報復攻撃に乗り出しており、中東情勢の一層の緊迫化が懸念され、リスク回避姿勢が強まった。原油価格の大幅高を受けたインフレ懸念も相場の重荷となった。6月のミシガン大消費者態度指数は市場予想を上回り、6カ月ぶりに改善。併せて発表された1年先期待インフレ率は低下したが、市場の反応は限られた。 S&P500業種別指数は、エネルギー、自動車・同部品の2セクターのみが上昇した。一方で、耐久消費財・アパレル、各種金融、半導体・同製造装置、家庭用品・パーソナル用品、消費者サービスの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、シェブロン、ジョンソン・エンド・ジョンソン が買われた半面、シャーウィン・ウィリアムズ 、ビザ 、ナイキ 、アメリカン・エキスプレス 、セールスフォース が下落。 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比130円高の3万7910円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比100円高の3万7880円で始まった。その後もロング優勢の流れとなり、米国市場の取引開始直後には3万8100円台を回復し、中盤にかけて3万8140円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は3万7850円まで上げ幅を縮め、終盤にかけては3万7850円~3万7960円辺りで保ち合い、3万7960円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。ただし、ナイトセッションではプラス圏での推移とはなったが、日中のショートポジションをカバーする動きが入ったとみられる。米国市場で主要な株価指数が大幅に下落するなかで、改めてショートが強まる可能性はある。ただし、ナイトセッションで25日移動平均線(3万7760円)、200日線(3万7840円)を上回って終えており、両線が支持線として意識されるなかで、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。 イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊迫化を警戒しつつも、6月15日~17日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた日米首脳会談で、関税交渉について一定の合意を得ることができれば、ロングが入りやすい。そのため、積極的なショートの動きは手控えられよう。傾向としては膠着感が強まりやすいとみられ、まずはボリンジャーバンドの-1σ(3万7380円)と+1σ(3万8130円)によるレンジを想定する。 13日の米VIX指数は20.82(12日は18.02)に上昇した。抵抗線として機能していた25日線(18.62)、200日線(19.65)のほか、判断の分かれ目となる20.00を上回ってきた。ただし、地政学リスクの高まりにより米主要株価指数が下落するなかでそれほど強い動きにはならなかった。積極的なショートは控えておきたい。 先週末のNT倍率は先物中心限月で13.72倍(12日は13.72倍)と変わらず。一時13.66倍に低下する場面もみられたが、25日線(13.66倍)が支持線として意識されおり、同線のほか75日線(13.63倍)に接近する局面では、その後のリバランスを想定したNTロングに向かわせそうである。 株探ニュース
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