NY原油市況=反落、イランが停戦を提案との報道で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     76.54       77.49       69.38       71.77        - 1.21
  2025/08     75.50       75.50       67.84       70.25        - 1.04
  2025/09     72.42       73.20       66.36       68.72        - 0.84
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     239.33    + 3.46
                            2025/08     237.35    + 3.32
         改質ガソリン       2025/07     221.99    - 0.77
                            2025/08     220.62    - 0.73
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.21〜
1.04ドル安。その他の限月は0.84ドル安〜0.41ドル高。
 イランの核開発施設や軍事施設だけでなく、南部にある世界最大級のサウスパースガ
ス田の関連施設やテヘラン近郊の燃料備蓄施設で被害が発生するなど、イスラエルがエ
ネルギー関連施設に攻撃を拡大したものの、イラン産原油の供給に今のところ障害は発
生しておらず、引き続き正常に行われていることが重しとなった。米ウォール・ストリ
ート・ジャーナル(WSJ)が、イランは敵対的な行動の終結を求め、米国との核開発
協議の再開を望んでいると伝えたことも圧迫要因。米国がイラン攻撃に参加しない限
り、再び交渉のテーブルにつくことに前向きであるという。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核とミサイルの脅威を排除することが目標
であると述べ、攻撃を継続する構え。米国はUSSニミッツを中東へ移動させているほ
か、i24の報道によればトランプ米大統領はイランとの戦争参加に青信号を出したと
いう。米当局者の発言として伝わった。一方、米兵など米市民が攻撃されるまで米国は
同盟国に対してイラン・イスラエル戦争に直接的に関与しないよう伝達した。
 イラン革命防衛隊によると、真実の約束作戦3の第9波が始まった。夜明けまで続く
という。イスラエルの港湾都市ハイファで爆発が発生しているものの、イスラエル国内
での報道規制が伝わっている。
 時間外取引で7月限は一時77.49ドルまで一時急伸したものの、上値は重くマイ
ナス圏に沈んだ。通常取引開始後は69.38ドルまで下げ幅を拡大。ただ、安値から
は切り返して引けた。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。イランやイスラエル
の近隣諸国で電力確保のため、ディーゼル燃料の発電需要が拡大するとみられている。
今日の材料
・2026年のOPECプラス以外の原油生産見通しを下方修正=OPEC月報
・5月のOPECプラスの増産幅は日量18万バレル=同上
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