NY原油市況=反発、イランが無条件降伏しない場合のリスクを意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     71.11       75.38       71.00       74.84        + 3.07
  2025/08     69.66       73.72       69.56       73.27        + 3.02
  2025/09     68.30       71.94       68.08       71.57        + 2.85
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,759,324             1,914,561    ( - 43,471)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     250.51    +11.18
                            2025/08     247.11    + 9.76
         改質ガソリン       2025/07     227.19    + 5.20
                            2025/08     225.85    + 5.23
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は3.02〜
3.07ドル高。その他の限月は1.36〜2.85ドル高。
 イラン・イスラエル戦争に米国が直接的に介入するとの観測が高まった。トランプ米
大統領は「私はイランと交渉する気はない。完全な降伏以外は何も期待していない」、
「もし話したいのなら、私に連絡する方法を知っているはずだ。彼らはすでに提示され
ていた申し出を受け入れるべきだった。そうすれば多くの命が救われたはずだ」と述べ
た。米国が提示した条件をイランが受け入れない限り、協議の余地はないと明言してお
り、一方的な外交でしか緊迫感は後退しない見通し。トランプ米大統領は和平交渉に関
心はなく、無条件降伏を要求している。
 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、トランプ米大統領
はイランに対する様々な選択肢を検討しており、そのなかにはイラン攻撃も含まれると
いう。また、米ニューヨーク・タイムズは、トランプ米大統領がイラン・イスラエル戦
争に参戦して、米国のバンカーバスターだけが到達できるイランのフォルド核濃縮施設
を破壊するかどうかを検討していると伝えた。
 メルツ独首相は「もしイランが降伏しなければ、核開発計画の完全な廃棄が議題に上
がるだろう。これはイスラエルだけでは達成できない」と述べた。ドイツがイランの核
開発計画の破壊に関与する可能性を示唆している。
 時間外取引で8月限は堅調。通常取引開始後は73.72ドルまで上げ幅を拡大し
た。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動し
た。
今日の材料
・イラン、米軍基地に対する報復のミサイル攻撃を準備=NYT
・米軍はまもなくイランを攻撃へ=チャンネル12
・今夜、世界が何世紀にもわたって記憶するであろう驚きがある=イラン国営放送
・今年の世界の石油需要を前年比で日量2万バレル引き下げ、同72万バレル増に=I
EA月報
・米原油在庫の市場予想は前週比250万バレル減
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比1013万3000バレル減
・ガソリン在庫は同20万2000バレル減
・留出油在庫は同31万8000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比80万バレル減
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