金・銀午前=金が反発、円安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は夜間取引で2月限が上昇した。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が13円安〜60円高、金ミニが
46.0円安〜55.0円高、ゴールドスポットが512円高、銀が3.5円高。
 午前11時1分現在の出来高は、金が1万9922枚、金ミニが6018枚、ゴール
ドスポットが1217枚、銀が1枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金は中東情勢の緊張にを背景としたドル高が圧迫要因になった。イスラエルとイラン
の軍事衝突が5日目に入るなか、米軍が中東地域での戦力を増強するために同地域によ
り多くの戦闘機を配備し、他の軍用機の配備期間を延長していることが当局者の話で分
かった。こうしたなか、トランプ米大統領はイランに対し「無条件降伏」を呼びかけ、
米国の忍耐は限界に近づいていると警告。同時に、イランの最高指導者ハメネイ師を殺
害する差し迫った意図は「今のところ」ないと述べた。
 5月の米小売売上高は前月比0.9%減少した。1月以来4カ月ぶりの大幅な減少と
なった。関税を控えた駆け込み需要の反動による自動車販売の不振が影響し、予想以上
に減少したものの、今のところ堅調な賃金上昇が消費者支出を支えている。市場予想は
0.7%減。
 金先限は夜間取引で1万5939円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇や円安が
支援要因になった。円相場は1ドル=145円台前半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、中東情勢の緊張を背景とした
ドル高を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3389.73ドルから、
手じまい売りなどが出て売り優勢となった。
 午前11時現在、金が3380.47ドル、銀は3716セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3381.16ドル、銀が3640セント。

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