ドル円は終盤に146円22銭まで上昇=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル円は終盤にドル高円安が強まり、146円22銭を付けた。中東情勢への警戒感がやや和らぎ、ロンドン市場からドル高円安が優勢となった。東京市場朝にトランプ大統領が2週間以内にイランへの軍事介入を行うかを決断することを示し、逆に今週末の軍事行動への警戒感が後退。またイラン高官がウラン濃縮規制について議論の余地があると交渉の意志を見せたこともあって、警戒感がやや後退した。NY市場午前に145円90銭台まで上昇。146円トライには少し慎重で、一旦145円80銭から90銭台にかけてもみ合いも、午後に入って146円を超えると、146円22銭まで上値を伸ばした。5月29日に146円29銭を付けて以来のドル高円安圏。 FRBが議会に提出した半期金融政策報告などを受けて、7月の利下げを見送るとの見方が強まっており、ドル円を支えた。ウォラー理事は早期利下げに比較的前向きも、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁などは7月利下げに慎重姿勢が見られたこともドルを支えた。 もっともユーロドルなどではドル高は限定的。ユーロドルはロンドン市場の1.1530台から一時1.1490台までユーロ安ドル高も、その後1.1544と今日の高値を更新するところまでユーロ買いドル売りが入った。 クロス円は全般にしっかり。リスク警戒後退などを好感。ユーロ円はロンドン市場の167円30銭台の上昇が継続する形で167円90銭台まで上昇。節目の168円00銭トライに慎重でいったん167円70銭前後を付けるも、ドル円の146円台への上昇もあって反発。168円40銭前後まで上値を伸ばした。 ポンドドルではユーロドルと違ってドル高の影響が強く出た。朝方1.3511と、節目の1.3500をしっかり超えたことで一服感が出て、その後のドル高局面で売りが優勢となった。1.3450台を付けた後、ユーロドルの上昇に少し戻す場面も1.3480が重く、NY午後のドル高局面で1.3441まで売りが出た。ポンド円はNY午前に196円70銭を付けたが、午後は円安とポンド安が交錯し、196円50銭を挟んでの上下となった。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。