ドル買い優勢、中東の緊張が継続、ドル円148円付近へ上昇=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル買いが優勢。特にドル円の上昇が目立っており、148円付近へ上昇している。東京早朝の安値からは約2円の上昇となっている。東京市場では円安の面も強かったが、ロンドン時間には全般にドルが買われる展開になっている。週末には米国がイラン核施設を直接攻撃した。トランプ大統領は成功裏に実行されたと自信をみせた。しかし、イスラエルとイランの攻撃はまだ継続している。イスラエルは再びイラン核施設を攻撃しており、自身の存在を脅かす脅威はまだ排除されていないとした。イスラエル北部では爆発音との報道もあった。依然として事態の収束には程遠い状況のようだ。有事のドル買いの面が強まり、ドル円が148円付近に上昇したほか、ユーロドルは1.14台半ばへ、ポンドドルは1.34台割れへ、豪ドル/ドルは0.64台割れなどへと下押しされている。ドル指数は21日線を上回っており、ドル買いの流れを示している。 ドル円は148円付近で取引されている。東京早朝の146.00付近からは約2円幅の上昇となっている。東京市場では円安の面が強く、クロス円の上昇を伴っていた。しかし、ロンドン時間に入るとドル買いの動きが広がっている。イスラエルが再びイラン核施設を攻撃しており、また脅威は排除されていないという。イラン側もイスラエルへのミサイル攻撃を継続しているもようで、爆発音が報じられている。米国のイラン核施設直接攻撃で戦争終結が早まったとの期待もあったようだが、まだ事態の収束には紆余曲折がありそうだ。 ユーロドルは1.14台後半での取引。東京朝方に1.1450台に下落したあと、東京午後には1.1521近辺まで買い戻された。しかし、ロンドン時間にはドル買いの動きに押されて再び1.1454近辺まで下落している。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京朝方の167.46近辺を安値に買われ続けている。ロンドン時間には高値を169.71近辺に伸ばしており、2円超の上昇幅となっている。対ポンドでは前週末終値付近での揉み合いに落ち着いている。6月ユーロ圏PMI速報値は製造業がやや予想を下回ったが、サービス業は予想通り。総合PMIは50.2と前回と同水準を維持している。 ポンドドルは1.33台後半での取引。東京早朝の1.3467近辺を高値に1.34付近までのレンジ取引が続いたあと、ロンドン時間にはドル買い圧力とともに安値を1.3371近辺に広げている。ポンド円は東京朝方の195.82近辺を安値に買われ続け、ロンドン序盤には高値を198.20近辺まで伸ばした。その後も198円付近に高止まりしている。ユーロポンドは0.8533から0.8575までのレンジで推移。足元では先週末終値付近に落ち着いている。6月英PMI速報値は製造業、サービス業ともに前回から改善した。ただ、ポンド自体の買い反応は限定的だった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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