日本時間午後11時からパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で議会証言を行う。パウエル米FRB議長は先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、「現時点では関税の影響の規模や持続期間、影響が表れるまでの期間は非常に不透明だ」、「現在の政策スタンスは今後の動向に対応するうえで適切な位置にあると考える」、「我々は関税の影響が今の時点で顕在化するとは想定しておらず、実際にまだそれほど現れていない」、「今後数カ月で関税の影響の程度を見極め、それを踏まえて判断していくことになる」と述べていた。パウエル議長が議会証言であらためて関税の影響を把握できるようになるまでには時間がかかり、それまでは現状の金融政策を維持する考えを示すようなら、米FRBの早期利下げ観測が後退し、ドルが買われる可能性がある。 また、このあとの海外市場では、その他の米FRB関係者や英欧の中銀関係者も相次いで発言することになっている。日本時間午後5時にベイリー英中銀(BOE)総裁が挨拶、同午後6時半にグリーン英金融政策委員会(MPC)委員が講演、同午後8時15分にデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が講演、同午後9時にカジミール・スロバキア中銀総裁が会見、同午後10時にラガルドECB総裁が講演、同午後10時15分にハマック米クリーブランド地区連銀総裁が講演、同午後10時35分にラムスデンBOEが講演、同午後10時55分にレーンECB専務理事兼チーフエコノミストが講演、同午後11時にベイリーBOE総裁が英貴族院経済委員会に出席、同25日午前0時40分にピルBOEチーフエコノミスト兼MPC委員が討論会に出席、同25日午前0時50分にブリーデンBOE副総裁が講演、同25日午前1時半にウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が講演、同25日午前2時45不可なカシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁がイベントに出席、同25日午前3時にコリンズ米ボストン地区連銀総裁が講演、同25日午前5時に挨拶する。 経済指標としては、日本時間午後5時に6月の独ifo景況感指数、同午後11時に6月の米消費者信頼感指数の発表が予定されている。6月の独ifo景況感指数は、大方の予想が88.0となっており、前月の87.5を上回り、6カ月続けて上昇すると見込まれ、6月の米消費者信頼感指数は、大方の予想が99.8となっており、前月の98.0を上回り、2カ月続けて上昇するとみられている。 MINKABU PRESS
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