日経平均株価 始値 39072.14 高値 39615.59 安値 39056.14 大引け 39584.58(前日比 +642.51 、 +1.65% ) 売買高 18億3014万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆9217億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅高で3連騰、3万9000円台半ばへ急浮上 2.前日の米ハイテク株高が追い風、先物絡め上げ足強める 3.エヌビディアが最高値更新、半導体関連の物色人気誘発 4.主力株中心に値上がり銘柄1200弱、全体の73%占める 5.リスク選好ムードのなか、売買代金も5兆円弱に膨らむ ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比106ドル安と4日ぶりに反落した。短期的な過熱感や高値警戒感が意識され売りが優勢となった。 東京市場では、リスク選好ムードが急速に高まるなか、日経平均株価は一気に3万9000円台半ばまで水準を切り上げる展開となった。 26日の東京市場は、朝方はやや買い優勢でのスタートとなったが、その後日経平均は一貫して上値を伸ばす展開となり、後場に入っても上げ足が緩むことはなくこの日の高値圏で着地した。フシ目の3万9000円台を突破したことで空売り筋の買い戻しも誘発したもようだ。前日は欧州株市場がほぼ全面安商状であったが、米国株市場ではNYダウが反落したもののハイテク株に根強い買いが続き、ナスダック総合株価指数は3日続伸と強さを発揮した。個別ではエヌビディアが最高値を更新しており、これを受けて東京市場でも半導体関連株などに投資資金が誘導され、全体指数を押し上げる格好となった。これに先物主導のインデックス買いも加わって日経平均は上げ足を強め、一時上昇幅は670円あまりに達した。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の73%を占め、売買代金も5兆円近くに膨らんだ。 個別では、アドバンテスト<6857>が大幅高で上場来高値を更新したほか、売買代金首位となったレーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など軒並み上昇、ソフトバンクグループ<9984>も活況高に沸いた。フジクラ<5803>も高い。三菱重工業<7011>が物色人気、キーエンス<6861>も値を上げた。ファーストリテイリング<9983>が大きく水準を切り上げ、東京海上ホールディングス<8766>も堅調。荏原<6361>の物色人気が目立ち、フジミインコーポレーテッド<5384>も大幅高。サンウェルズ<9229>、メドピア<6095>も値を飛ばした。 半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が大きく売り込まれ、三井E&S<7003>も冴えない。HOYA<7741>が軟調、第一三共<4568>も下落した。リズム<7769>が続急落となったほか、GMOインターネット<4784>、シンクロ・フード<3963>なども大幅安となった。寿スピリッツ<2222>、双葉電子工業<6986>なども安い。楽天銀行<5838>も売りに押された。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約495円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、ルネサス <6723>、ダイキン <6367>、HOYA <7741>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は銀行業、不動産業、空運業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)非鉄金属、(2)電気・ガス、(3)保険業、(4)卸売業、(5)海運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)鉱業、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)食料品。 ■個別材料株 △さくらネット <3778> [東証P] 理研R―CCSと連携協力に関して基本合意。 △Dガレージ <4819> [東証P] 大和証券が投資判断を新規に買い推奨。 △富士製薬 <4554> [東証P] 緊急避妊薬をスイッチOTC医薬品として承認申請。 △サイボウズ <4776> [東証P] 業績上方修正やプロバスケクラブ運営企業の子会社化を発表。 △赤阪鉄 <6022> [東証S] 造船業再生に向けた自民党提言の提示受けた関連株物色が続く。 △メドピア <6095> [東証P] TOB期間延長で買付価格引き上げの思惑が広がる。 △アドテスト <6857> [東証P] 米エヌビディア 株最高値に追随する動き。 △大黒屋 <6993> [東証S] AIによる自動買取オファーの概念実証に成功。 △東京通信G <7359> [東証G] ゲームアプリ好調で25年12月期は4期ぶり最終黒字転換の見通し。 △SBG <9984> [東証P] エヌビディア効果で物色人気波及で切り返し。 ▼サンバイオ <4592> [東証G] アクーゴ脳内移植用注について一部変更承認時期の見通し変更。 ▼ルネサス <6723> [東証P] 売上高200億ドル超の目標達成時期の延期を嫌気。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)サンウェルズ <9229>、(3)メドピア <6095>、(4)荏原 <6361>、(5)フジミインコ <5384>、(6)藤田観 <9722>、(7)武蔵精密 <7220>、(8)フタバ <7241>、(9)サイボウズ <4776>、(10)TOWA <6315>。 値下がり率上位10傑は(1)ルネサス <6723>、(2)リズム <7769>、(3)GMOインタ <4784>、(4)シンクロ <3963>、(5)セルシス <3663>、(6)寿スピリッツ <2222>、(7)コプロHD <7059>、(8)双葉電 <6986>、(9)ケアネット <2150>、(10)東邦鉛 <5707>。 【大引け】 日経平均は前日比642.51円(1.65%)高の3万9584.58円。TOPIXは前日比22.45(0.81%)高の2804.69。出来高は概算で18億3014万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1189、値下がり銘柄数は380となった。東証グロース250指数は743.33ポイント(14.03ポイント安)。 [2025年6月26日] 株探ニュース
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