NY金・銀市況=金が反発、米大統領のFRB議長解任報道の混乱で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 8)  3330.5     3385.8      3326.1      3359.1     + 22.4
          (25/12)  3386.0     3441.5      3382.3      3415.2     + 22.3
   銀     (25/ 9)  3798.5     3838.0      3775.0      3811.9     +  0.9
         (25/12)  3846.0     3884.0      3823.5      3859.6     +  0.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           264,765       208,598       448,531        (-  5,059)
  銀           57,681        59,690       171,474        (-  2,194)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,254.78  + 231.49
     前日  148.80/82   1.1603/05   ・ナスダック         20,730.49  +  52.69
     本日  147.87/89   1.1641/43   ・10年米国債利回り      4.45  -   0.04
・NY原油  (25/ 8)   66.38 - 0.14  ・SPDR保有金残高    947.64      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金は反発、銀は総じて反発。前日比は金が21.1〜22.7ドル高、
中心限月の8月限が22.4ドル高、銀が0.5セント安〜1.9セント高、中心限月
の9月限は0.9セント高。
 金8月限は反発。時間外取引では、トランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)
攻撃やドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となっ
た。日中取引では、利食い売りに上値を抑えられたが、米大統領のFRB議長解任の可
能性を受けて押し目を買われた。ただ米大統領は解任の予定はないと否定した。
 銀9月限はドル高を受けて戻りを売られたのち、米大統領のFRB議長解任の可能性
を受けて乱高下した。
 ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では3329.4〜3349.8ドルのレ
ンジで推移、前日比9.7ドル高の3346.4ドルとなった。8月限は安寄りしたの
ち、トランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)攻撃やドル安を受けて買い優勢と
なった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、利食い売りに上値を抑えられ、3326.1ドルまで下落した。その
後は、米大統領の連邦準備理事会(FRB)解任の可能性を受けて押し目を買われ、
3385.8ドルまで上昇したが、米大統領が解任の予定はないと否定すると、上げ一
服となった。
 6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比横ばい、前年比2.3%上昇だった。輸入
関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺された。予想以下となった
が、7月の金利据え置き見通しに変わりはなく、ドル高に振れた。一方、トランプ米大
統領の米連邦準備理事会(FRB)解任の可能性が伝えられたが、否定された。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3797.5〜3834.5セントのレンジ
で推移し、前日比14.5セント高の3825.5セントとなった。9月限は安寄りし
たのち、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻された
が、上げ一服となった。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となり、3775.0セントまで下
落した。その後は、米大統領の連邦準備理事会(FRB)解任の可能性を受けて押し目
を買われると、3838.0セントまで上昇したが、解任が否定されると上げ一服とな
った。
 7月15日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比4万8870オンス増の
3679万7532オンス、銀は54万6093オンス増の4億9718万1967オ
ンス。

今日の材料
・6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比横ばい、前年比2.3%上昇だった。輸入
関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺された。
・6月の米鉱工業生産は前月比0.3%上昇した。5月まで2カ月連続で横ばいだっ
た。前年同月比は0.7%上昇。トランプ米大統領による鉄鋼、アルミニウムへの50
%、自動車や関連部品への25%の追加関税を含めた高関税措置による影響が、製造業
に依然として影を落としている。
・イランの最高指導者ハメネイ師は、新たな軍事攻撃があればイランには対応する用意
があり、6月のイスラエルとの12日間の交戦以上に敵に大きな打撃を与える能力があ
ると言明した。
・トランプ米大統領は、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長を解任する計画はない
としつつも、いかなる可能性も否定しなかった。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。