NY金・銀市況=続落、ドル高で戻りを売られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/10)  3300.5     3339.2      3297.8      3321.1     -  4.2
          (25/12)  3327.5     3366.7      3324.4      3348.6     -  4.2
   銀     (25/ 9)  3716.0     3728.5      3628.0      3671.2     -102.7
         (25/12)  3767.0     3775.0      3677.0      3719.1     -103.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           177,100       247,161       442,248        (-  3,011)
  銀           70,517        81,685       165,774        (-  4,555)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,130.98  - 330.30
     前日  149.51/53   1.1402/04   ・ナスダック         21,122.45  -   7.22
     本日  150.76/78   1.1414/16   ・10年米国債利回り      4.36  -   0.02
・NY原油  (25/ 9)   69.26 - 0.74  ・SPDR保有金残高    955.37  -   0.86
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。前日比は金が4.4〜2.6ドル安、中心限月の12月
限が4.2ドル安、銀が105.0〜101.4セント安、中心限月の9月限は
102.7セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測
後退を受けて安寄りしたのち、ドル高一服を受けて下げ一服となった。欧州時間に入る
と、買い戻されたが、上げ一服となった。日中取引では、米個人消費支出(PCE)価
格指数の伸びが加速したが、堅調となった。ただ買い一巡後はドル高などを背景に売り
優勢となった。
 銀9月限は金の下げ一服が下支えになったが、欧州時間からドル高を受けて売り優勢
となった。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では3324.4〜3366.7ドルの
レンジで推移、前日比6.1ドル高の3358.9ドルとなった。12月限は米連邦準
備理事会(FRB)の早期利下げ観測後退を受けて安寄りしたのち、ドル高一服を受け
て下げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻されたが、上げ一服となった。
 日中取引では、米個人消費支出(PCE)価格指数の伸びが加速したが、堅調となっ
た。ただ買い一巡後はドル高などを背景に3364.1ドルで戻りを売られると、
3342.0ドルまで下落した。
 6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.4%
から加速した。インフレの伸び加速が織り込まれていたことで序盤に買いが入ったが、
米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げが見送られるとの見方も強く、戻りは売られ
た。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3628.0〜3728.5セントのレンジ
で推移し、前日比122.0セント安の3667.5セントとなった。9月限は安寄り
したのち、金の下げ一服が下支えになったが、欧州時間からドル高を受けて売り優勢と
なった。
 日中取引では、買い戻されて下げ一服となった。ただドル高を受けて3689.0セ
ントで戻りを売られた。その後は、3651.5セントで下げ一服となったが、戻りは
限られた。
 7月30日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比16万1012オンス増の
3867万5474オンス、銀は88万1335オンス増の5億0521万9644オ
ンス。

今日の材料
・6月のユーロ圏の失業率は6.2%と、過去最低水準を維持した。世界的な貿易戦争
にもかかわらず、ユーロ圏経済が底堅いことが改めて浮き彫りとなった。
・7月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年比1.8%上昇し、前月の2.0%から伸びが鈍化した。市場予想1.9%上昇を
下回り、物価圧力の一段緩和を示した。
・6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.4%
から加速した。トランプ米政権が掲げる関税措置で一部の輸入品価格が押し上げられて
いることが背景。物価圧力が下半期に高まり、米連邦準備理事会(FRB)は少なくと
も10月まで利下げを再開しないとの見方が裏付けられた。
・米新規失業保険申請件数は1000件増加し、21万8000件となった。失業者が
新たな職を得るのに時間がかかっているものの、労働市場が安定していることを示唆し
ている。市場予想は22万4000件だった。
・第2四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比0.9%上昇し、前四半期と同じ
伸びとなった。労働市場の緩和にもかかわらず賃金上昇が加速したことで、予想を若干
上回り上昇した。市場予想は0.8%上昇だった。
・米国務省は、パレスチナ自治政府の高官とパレスチナ解放機構(PLO)のメンバー
への制裁を発動した。
・トランプ米大統領は、メキシコとの現行の貿易協定を90日間延長し、その間、新た
な協定の締結を目指して協議を続けることで、メキシコのシェインバウム大統領と合意
したと発表した。
・トランプ米大統領は8月8日までにロシア・ウクライナ戦争を終結させる合意を望ん
でいると明確に示した。
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