株価指数先物【寄り前】 4万1000円近辺では押し目狙いのロング対応

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 41170 +170 (+0.41%)
TOPIX先物 2997.0 +9.0 (+0.30%) 
シカゴ日経平均先物 41090 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はNYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。NY連銀が公表した7月の消費者調査では、1年先インフレ率が前月の3.02%から3.09%、5年先は2.61%から2.88%に上昇した。インフレの上振れが意識されるなかで米経済を巡る先行き不透明感が根強く、景気敏感や消費関連株を中心に売りが優勢になった。米新規失業保険申請件数は22万6000件と、市場予想を上回ったことも重荷になった。

 S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、電気通信サービス、食品・飲料・タバコが上昇した半面、医薬品・バイオテクノロジー、ソフトウエア・サービス、耐久消費財・アパレルの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、アップル、ベライゾン・コミュニケーションズ、コカ・コーラ、メルク、ボーイング、シスコシステムズが買われた。一方で、セールスフォース、キャタピラー、ビザ、ウォルト・ディズニー、JPモルガン・チェースが軟調。

 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比90円高の4万1090円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の4万1020円で始まった。直後につけた4万1010円を安値にロング優勢の動きとなり、4万1340円まで買われた。米国市場の取引開始後に弱含む場面もみられたが、4万1000円は割り込まずに買い戻されており、4万1170円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。ナイトセッションでは米国市場の取引開始後に弱含んだものの、開始直後につけた4万1010円での底堅さがみられ、プラス圏での推移が続いた。引き続き4万1000円水準での底堅さを見極めることになろうが、ボリンジャーバンドの+1σ(4万1070円)が支持線として意識されてくることで、+2σ(4万1780円)とのレンジに入る可能性があるだろう。

 ナイトセッションで4万1340円まで買われ、8月1日につけた戻り高値の4万1280円を突破する場面もみられた。3連休に入ることで積極的にポジションを傾ける動きは限られそうだが、足もとのリバウンドによってショートポジションを圧縮する動きが意識されやすい。4万1000円近辺では押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

 そのため、オプション権利行使価格の4万1000円から4万1500円辺りでのレンジを想定する。節目の4万1500円を捉えてくる局面ではショートカバーを誘う形で+2σに接近することも意識しておきたい。また、週足では+1σ(4万0590円)を上回って終える可能性により、+2σ(4万2000円)とのレンジを継続することになりそうである。

 7日の米VIX指数は16.57(6日は16.77)に低下した。25日移動平均線(16.64)を下回って始まり、15.98まで下げる場面もあった。一時17.64まで切り返す動きもみられたが、同線を下回って終えており、リスク選好に向かわせそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.72倍に低下した。下向きで推移する-2σ(13.75倍)と-3σ(13.64倍)とのレンジ内で推移している。-2σ近辺での動きでリバランスが意識されそうだが、同バンドを明確に上抜けてくるまではNTショートに振れやすい需給状況とみておきたい。

株探ニュース

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