NY金・銀市況=金が反落、米製造業PMIの上昇が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/10)  3365.3     3367.3      3340.6      3354.3     -  7.3
          (25/12)  3392.2     3394.4      3367.4      3381.6     -  6.9
   銀     (25/ 9)  3789.0     3819.0      3752.0      3807.9     + 30.6
         (25/12)  3838.0     3869.0      3801.5      3857.8     + 31.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           129,087       143,610       437,695        (-    846)
  銀           68,473        72,491       158,930        (+    453)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,785.50  - 152.81
     前日  147.31/33   1.1651/53   ・ナスダック         21,100.31  -  72.55
     本日  148.37/39   1.1605/07   ・10年米国債利回り      4.33  +   0.04
・NY原油  (25/10)   63.52 + 0.81  ・SPDR保有金残高    958.21  -   4.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。前日比は金が7.6〜6.5ドル安、中心限月の
12月限が6.9ドル安、銀が30.6〜32.2セント高、中心限月の9月限は
30.6セント高。
 金12月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に
入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、押し目を買われたが、8月の米製造業購買
担当者景気指数(PMI)の上昇を受けて戻りを売られた。
 銀9月限は押し目を買われたが、ドル高に上値を抑えられた。
 ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では3367.4〜3394.4ドルの
レンジで推移、前日比12.4ドル安の3376.1ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、ドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、押し目を買われ、3391.9ドルまで上昇したが、8月の米製造業
購買担当者景気指数(PMI)の上昇やドル高を受けて戻りを売られた。
 8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.4と、前月の55.1か
ら上昇し、昨年12月以来の高水準となった。製造業PMIは53.3と、前月の
49.8から大幅に上昇し、2022年5月以来の高水準となった。米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ観測が後退し、ドル高に振れた。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3752.0〜3798.5セントのレンジ
で推移し、前日比7.3セント安の3770.0セントとなった。9月限は高寄りした
のち、ドル高に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、金軟調につれ安となった。
 日中取引では、押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、3819.0セン
トまで上昇した。その後は、米製造業購買担当者景気指数(PMI)の上昇やドル高に
上値を抑えられた。
 8月20日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比9952オンス増の3857万
3764オンス、銀は変わらずの5億0849万9193オンス。

今日の材料
・8月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0と、前月改定値の
51.5から上昇し、昨年8月以来の高水準となった。市場予想は51.6だった。
・8月のHCOBユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.1。7月
の50.9から上昇し2024年5月以来の高水準となった。市場では50.7への悪
化が予想されていた。
・米新規失業保険申請件数は1万1000件増の23万5000件と、5月下旬以来、
約3カ月ぶりの大幅な増加となった。一時解雇(レイオフ)が加速し、労働市場の軟化
兆候が強まっている可能性を示唆した。
・8月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス15.5と、前月(マイナス
14.7)から0.8ポイント低下した。市場予想はマイナス14.9だった。
・カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、インフレ率が連邦準備理事会(FR
B)が目標とする2%をなお上回り、労働市場が堅調なことを踏まえると、利下げを急
ぐ必要はないと述べた。
・8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.4と、前月の55.1か
ら上昇し、昨年12月以来の高水準となった。製造業の新規受注指数が18カ月ぶりの
大幅な伸びを記録したことがけん引した。製造業PMIは53.3と、前月の49.8
から大幅に上昇し、2022年5月以来の高水準となった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が今年1
回金利目標を引き下げることは可能だと依然として考えていると述べた。
・7月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比2.0%増の401万戸だった。前年
同月比では0.8%増加。市場予想は392万戸と、前月からほぼ横ばいだった。
・米軍は、米国と欧州諸国の軍司令官らがウクライナに対する軍事選択肢を策定し、各
国の国家安全保障顧問に提示すると発表した。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。