原油相場は戻り売り優勢の地合が続く見通し。ロシアとイラン産に供給不安を抱えて いるため、瞬間的に上昇するリスクも抱えている。ただし、国際原油需給のひっ迫化を 促すような混乱状態は想定されていないため、地政学リスクの織り込みは売り場になろ う。ドライブシーズン終了で季節的な需要拡大が一服し、需要端境期に移行することも ネガティブ。膠着気味の展開が続きやすいが、価格の基調は引き続き下向きであり、そ の中で地政学リスク織り込みの有無を探る展開が続く見通し。60ドル台後半からの上 昇余地は限られる一方、60ドルを大きく割り込む環境にもない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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