【↓】日経平均 大引け| 4日続落、リバランス売りで一時500円安 (10月1日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  44831.95
高値  44874.42
安値  44357.65
大引け 44550.85(前日比 -381.78 、 -0.85% )

売買高  23億1082万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆2869億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、機関投資家のリバランス売り観測
 2.一時500円超下落、終盤下げ渋るも約3週間ぶり安値に
 3.前日の米株市場は、NYダウなど上昇も軟調局面が目立つ
 4.米国では「つなぎ予算」成立せず、政府機関一部閉鎖へ
 5.値下がり銘柄数が1500近くに達し、全体の9割超が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比81ドル高と3日続伸した。米政府機関の閉鎖リスクに対する警戒も、米利下げ継続が景気浮揚につながるとの期待から買いが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避の売りが続き、日経平均株価は一時500円以上下落する場面があった。終盤下げ渋ったものの、約3週間ぶりの安値で引けている。

 1日の東京市場は、機関投資家のリバランスによる売り圧力が意識されるなか、利食い急ぎの動きを誘発し、下値を探る展開が続いた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸したものの、取引時間中は軟調な局面が多かった。米国では「つなぎ予算」の成立が難航するなか、実際に政府機関が一部閉鎖されたことから、東京市場でもリスク回避ムードが助長される形となった。今週3日に予定される9月の米雇用統計についても発表が遅れる可能性が取り沙汰され、買い手控え要因となっている。個別株も値下がり銘柄数は1500近くまで膨らみ、プライム市場全体の92%の銘柄が下落する格好となっている。なお、売買代金はきょうも5兆円を上回っており、これで8営業日連続での5兆円超えとなった。

 個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が安く、レーザーテック<6920>、三菱重工業<7011>なども値を下げた。IHI<7013>が売られ、キオクシアホールディングス<285A>、フジクラ<5803>なども下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探った。東京海上ホールディングス<8766>、リクルートホールディングス<6098>なども軟調。ミガロホールディングス<5535>が値下がり率首位となり、日本ヒューム<5262>、日鉄鉱業<1515>、三井松島ホールディングス<1518>なども大きく利食われた。

 半面、アドバンテスト<6857>がしっかり、サンリオ<8136>が買いを集めた。任天堂<7974>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢。中外製薬<4519>、大塚ホールディングス<4578>なども高い。Link-Uグループ<4446>が大幅高。インフロニア・ホールディングス<5076>が値上がり率トップに買われ、中国電力<9504>、四国電力<9507>なども値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、ファストリ <9983>、コナミG <9766>、大塚HD <4578>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ファナック <6954>、リクルート <6098>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約195円。

 東証33業種のうち上昇は医薬品、その他製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)精密機器、(2)電気・ガス、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)銀行業、(2)不動産業、(3)証券・商品、(4)その他金融業、(5)保険業。

■個別材料株

△Tアルファ <3089> [東証S]
 12~8月期営業利益5倍化で投資資金集中。
△ANAPHD <3189> [東証S]
 ビットコインを追加購入。
△フェリシモ <3396> [東証S]
 ヒット商品創出で上期業績は計画上振れ。
△データHR <3628> [東証G]
 債務免除益計上で26年3月期最終利益予想を上方修正。
△インフロニア <5076> [東証P]
 新規子会社化効果で業績・配当予想を上方修正。
△ERIHD <6083> [東証S]
 6~8月期営業益は6.5倍で自社株買いも発表。
△サンリオ <8136> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価を8200円に引き上げ。
△中国電 <9504> [東証P]
 31年3月期経常益目標1100億円とする経営ビジョン策定。
△四国電 <9507> [東証P]
 31年3月期に経常益650億円以上を目指す中計を発表。
△デリバリコン <9240> [東証G]
 NSSOL <2327> と資本・業務提携締結。

▼アンドST <2685> [東証P]
 物商品の値引きなど響き上期営業利益19%減。
▼ロジスネクス <7105> [東証S]
 JIPが1株1537円でディスカウントTOBを実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)インフロニア <5076>、(2)中国電 <9504>、(3)リンクユーG <4446>、(4)四国電 <9507>、(5)大塚HD <4578>、(6)サンリオ <8136>、(7)日本信号 <6741>、(8)中外薬 <4519>、(9)コーテクHD <3635>、(10)新光商 <8141>。
 値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)日ヒュム <5262>、(3)日鉄鉱 <1515>、(4)三井松島HD <1518>、(5)アステリア <3853>、(6)東洋エンジ <6330>、(7)山洋電 <6516>、(8)アンドST <2685>、(9)セレス <3696>、(10)IHI <7013>。

【大引け】

 日経平均は前日比381.78円(0.85%)安の4万4550.85円。TOPIXは前日比42.86(1.37%)安の3094.74。出来高は概算で23億1082万株。東証プライムの値上がり銘柄数は124、値下がり銘柄数は1480となった。東証グロース250指数は720.06ポイント(25.34ポイント安)。

[2025年10月1日]


株探ニュース

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