NY金・銀市況=金が反落、利食い売りが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (26/ 2)  4334.3     4367.9      4297.4      4332.3     -  2.9
          (26/ 4)  4367.0     4399.0      4329.7      4363.9     -  3.1
   銀     (26/ 3)  6411.0     6420.5      6211.5      6332.3     - 26.6
         (26/ 5)  6461.5     6466.0      6265.5      6380.3     - 26.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           222,151       216,717       466,073        (+  5,882)
  銀          101,825       123,550       154,485        (+    230)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          48,114.26  - 302.30
     前日  155.24/26   1.1750/52   ・ナスダック         23,111.46  +  54.05
     本日  154.78/80   1.1747/49   ・10年米国債利回り      4.15  -   0.04
・NY原油  (26/ 1)   55.27 - 1.55  ・SPDR保有金残高  1,051.69  -   1.43
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が3.5〜2.2ドル安、中心限月の2月限
が2.9ドル安、銀が29.3〜24.0セント安、中心限月の3月限は26.6セン
ト安。
 金2月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ一時停止見
通しなどを背景に手じまい売りなどが出た。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日
中取引では、米失業率の上昇や米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値の低下を受
けて押し目を買われたが、米小売売上高で個人消費の堅調が示されると、利食い売りが
出て上げ一服となった。
 銀3月限は夜間取引で手じまい売りが出たのち、日中取引のドル安を受けて下げ一服
となった。
 ニューヨーク金2月限は反落。時間外取引では4297.4〜4345.3ドルのレ
ンジで推移、前日比12.0ドル安の4323.2ドルとなった。2月限は安寄りした
のち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ一時停止見通しなどを背景に手じまい売り
などが出た。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。
 日中取引では、米失業率の上昇や米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値の低下
を受けて押し目を買われ、4367.9ドルまで上昇した。その後は、米小売売上高で
個人消費の堅調が示されると、利食い売りが出て上げ一服となり、4322.9ドルま
で下落した。
 米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は10月に10万5000人減少。11月
は6万4000人増で、エコノミスト予想の5万人増を上回った。これは政府閉鎖の一
環で15万人以上の連邦職員が離職したことを反映している。11月の失業率は労働市
場の弱含みで4.6%と、4年超ぶりの高水準となった。12月の米総合購買担当者景
気指数(PMI)速報値は53.0。前月の54.2から低下し、半年ぶりの低水準と
なった。新規受注が低調だった。一方、10月の米小売売上高は前月から横ばいとなっ
た。市場予想は0.1%増だった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で6211.5〜6420.5セントのレンジ
で推移し、前日比44.9セント安の6314.0セントとなった。3月限は高寄りし
たのち、金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、下げ一服となった。
 日中取引では、ドル安を受けて買い優勢となった。その後は、金反落に上値を抑えら
れたが、押し目を買われると、6401.5セントまで上昇した。
 12月15日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比2万4113オンス増の
3599万1345オンス、銀は71万4239オンス減の4億5384万6137オ
ンス。

今日の材料
・8─10月の英失業率は5.1%と、7─9月の5.0%から上昇し、21年1月ま
での3カ月以来の高水準となった。就業者数の減少と民間部門の賃金上昇の鈍化も明ら
かになった。
・欧州連合(EU) 欧州委員会はドイツ、イタリア、欧州自動車業界からの強い圧力
を受け、2035年以降に内燃機関(エンジン)車の新車販売を禁止する措置を後退さ
せ、電気自動車(EV)以外の販売継続を部分的に認める見通しだ。
・12月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.9と
前月の52.8から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。市場予想の52.7も下回
った。
・12月の独ZEW景気期待指数は45.8と、市場予想を上回って改善した。先行き
に対する見方が好転している。市場予想は38.7、前月は38.5だった。
・12月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1で11月の51.2
から上昇した。国内企業は、財務相が11月下旬に発表した予算案による増税への懸念
から脱しつつあるもようだ。
・9月の米企業在庫は0.2%増と、市場予想の0.1%増を小幅上回った。第3四半
期の経済成長に在庫が寄与した可能性を示唆した。
・欧州評議会は、オランダのハーグで会合を開き、ロシアの攻撃と戦争犯罪によるウク
ライナ側の損害の賠償に向けた「国際請求委員会」の創設に向けた条約案に34カ国が
署名した。
・米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は10月に10万5000人減少。11月
は6万4000人増で、エコノミスト予想の5万人増を上回った。これは政府閉鎖の一
環で15万人以上の連邦職員が離職したことを反映している。11月の失業率は労働市
場の弱含みで4.6%と、4年超ぶりの高水準となった。
・12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0。前月の54.2か
ら低下し、半年ぶりの低水準となった。新規受注が低調だった。
・10月の米小売売上高は前月から横ばいとなった。市場予想は0.1%増だった。生
活費の上昇で一部世帯が支出の抑制を強いられる状況にある。
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