金・銀午前＝続伸、貴金属市場への資金流入止まらず

【市況】
　金は続伸。銀やプラチナを含めて貴金属市場への資金流入が続いており、金先限は最
高値を更新した。トランプ米大統領が南米ベネズエラのマドゥロ政権を手段を選ばずに
転覆させ、同国の世界最大規模の埋蔵石油を手に入れようとしていることが買い手掛か
り。また、トランプ米大統領が安全保障のためグリーンランドが必要であるとあらため
て言及し、ベネズエラ以外でも新たな対立が生じる可能性があることが貴金属市場への
逃避的な動きを後押ししている。トランプ米政権の横暴さはドル離れを後押ししてい
る。
　午前１１時４分現在の前営業日比は、金標準が２１１〜４６６円高、金ミニが
１１．０円安〜４８１．０円高、ゴールドスポットが１０８１円高、銀が１８．６円
高。
　銀先限は上昇。
　午前１１時４分現在の出来高は、金が３万１１９１枚、金ミニが１万４６６７枚、ゴ
ールドスポットが７４１枚、銀が５枚。
【ロシアはＡＰ通信の報道を否定】
　ＡＰ通信は、ベネズエラに駐在するロシア外交官の家族がベネズエラ国内から退避を
開始したと報道したものの、ロシア外務省はこの報道を否定した。ただ、米国がベネズ
エラに対する軍事行動をちらつかせていることから緊迫感は着実に高まっており、年明
けには軍事行動が始まるとの見方がある。
　金先限は上場来高値２万２９９１円を付けた。円相場が１ドル＝１５６円前半まで円
高・ドル安推移していることは重しだが、ドル建て現物相場の上昇を相殺するほど円高
に勢いはない。円高の背景は、片山財務相のけん制発言。
【ドル建て現物相場】
　金のドル建て現物相場は４４８７．７６ドルまで最高値を更新。昨日、１０月高値を
突破した後は買いが勢いづいている。
　午前１１時２５分現在、４４８７．１３ドルで推移。

MINKABU PRESS

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