【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における12月 16日時点の大口投機家の売り越しは397万2932枚となり、前週の416万 2764枚から縮小した。取組高合計は5219万4870枚となり、前週から76万 4948枚(1.5%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が14.0%増、債 券合計が0.8%増、為替合計が1.3%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計 が0.9%増、エネルギー合計は2.0%増、金属合計は5.4%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小した。為 替は買い戻しが手じまい売りを上回って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、11月の米国の失業率が4.6%と4年超ぶりの高水準となり、労働市場の 弱含みが示された。また米消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇で事前予想 の3.1%上昇を下回った。米連邦準備理事会(FRB)の利下げは3月の確率が高ま った。一方、トランプ米大統領は、ベネズエラに出入港する全ての制裁対象の石油タン カーについて「封鎖」を命じると発表した。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が2942枚売り越し(前週1万7448枚買 い越し)、ユーロは14万4903枚買い越し(同13万8788枚買い越し)、英ポ ンドは4万8498枚売り越し(同7万5515枚売り越し)となった。ユーロは新規 買いが新規売りを上回って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油がウクライナ和平案が圧迫要因になったが、米国のベネズエラ封 鎖を受けて安値拾いの買いが入った。金は米国の失業率上昇やベネズエラ封鎖などを受 けて買い優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が5万4896枚買い越し(前週 5万8433枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨーク 金は23万3978枚買い越し(同22万3886枚買い越し)、ニューヨーク・プラ チナは2万3293枚買い越し(同1万9890枚買い越し)に拡大した。金、プラチ ナともに新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが1万4656枚買い越し(同6万7530枚 買い越し)、大豆は19万2890枚買い越し(同21万6105枚買い越し)に縮小 した。コーンは手じまい売り、新規売りが出て、大豆は手じまい売りが買い戻しを上回 った。前週のコーンは、好調な輸出を受けて買い優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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