<金> NY金4月限は2月2日に4423.2ドルまで値を落とした後、6日まで5000 ドルを抵抗線として高下となった。9日の週を迎えると5000ドル台に値を乗せた。 11日に5144.5ドルまで浮上したが、12日に反落し5000ドルを終値で割り 込んでおり、上昇に対する抵抗の強まりを示唆する動きとなっている。 5日に発表された米労働省の25年12月雇用動態調査(JOLTS)で、雇用者数 が前月の692万8000件を38万6000件下回り、20年9月以来の低水準とな る654万2000件にとどまるなど弱気な内容だった。その一方、11日に米労働省 が発表した1月の米雇用統計は非農業部門雇用者数の前月比は事前予想を上回る13万 人となった。米雇用情勢軟化に対する警戒感を後退させると同時に、パウエル現米連邦 準備理事会(FRB)議長の任期終了後の次期議長に指名されているウォーシュ氏が議 長に就任してもすぐに利下げが実施されることは無い、との見方を強める要因になって いる。 ただ、昨年12月の米小売売上高は予想外の弱気な内容となっており、米トランプ政 権による関税政策を受けたインフレに対する警戒感と、将来的な雇用不安が消費意欲を 後退させている可能性が浮上している。 米国外においても年明け早々に行われた米国によるベネズエラへの軍事攻撃に続き、 トランプ政権によるグリーンランド領有の主張が米欧間の信頼感の揺らぎを招いた。さ らに、デモが拡大するイランへの米国による介入の可能性などが米国に対する信認の低 下を招いている。 今後も米トランプ政権の不確実性が警戒されるが、今後も世界秩序よりも自国の利益 を追求する姿勢が見られると予想されるだけに、米国への信認の低下や米国離れの動き が続くことが見込まれる。 SPDRの金ETF残高は11日に1080トン台を回復しながらも縮小に転じてい るが、1070トン台後半と投資意欲の根強さを示唆している。 13日のNYの時間外取引で4月限は一時5000ドル台を回復し、押し目買いの強 さが感じられる。5000ドル割れからの押し目買いは継続とみる。 <銀> NY銀3月限は1月29日から30日にかけての急落後は2月6日に6390セント まで下押される場面が見られながらも、概ね8000セント前後を保っての高下が続い ていたが、12日の取引で下放れとなった。 依然として太陽光発電、人工知能(AI)のデータセンターなどの工業用需要の増加 を受けた供給不足が警戒される状況ながら、一代の高値更新が続いた1月末にかけての 上伸で供給不足に関連する買いを消化したと見られる。 需給引き締まり観測が下支え要因になるとは見られ、パニック的な買いが再度発生す る可能性は低下しており、7500セントの節目を支持線に下値堅く推移か。 <白金> NY白金4月限は1月末の急落後は、2月6日に1806ドルまで値を落とす場面が 見られたものの、概ね2000ドル〜2200ドルのレンジ内での往来となっている。 1月下旬までの上伸で目先の買い一巡感が強まっているうえ、2026年の白金世界 需給は4年ぶりの小幅な供給超過が見込まれていることが重石となっている。 金と同様に安全資産を求める動きから白金市場に資金が流入してくる可能性はある が、チャート面・需給面共に上値は重い。抵抗線は2200ドルから短期線の5日移動 平均線が通る2096ドル台に下がる可能性がある。 <パラジウム> NYパラジウム3月限は2月に入ってからは1800ドルを上値抵抗線にしてのもち あいとなっている。 1月26日にかけての上伸で目先の買いを消化した感が強い。独自の手掛かりに乏し いうえ、NY白金も上値を抑制される動きが続くと予想されるため、もちあい継続が想 定される。
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