貴金属は、金が反発して寄り付くと予想される。金はニューヨークは小幅まちまちと なったが、ニューヨーク時間の7日午後8時(日本時間の8日午前9時)の米国とイラ ンとの停戦交渉の期限を前に逃避買い需要を受けて上伸したニューヨーク金の引け後、 ドル建て現物相場の上昇を引き継ぎ買い優勢になりそうだ。銀はNYの反落が重石とな り売り優勢が見込まれる。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがリスク回避の動き を受けて軟化したNYを受けて頭重い動きにながら、金が200円超の上昇なら、つれ 高となる見られる。午前9時に米国がイラン停戦交渉期限としており、9時以降のドル 建て現物相場、ドル円の動きに左右される。 午前8時1分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は162.41ドル高 の4813.55ドル、銀が273セント高の7507セント、プラチナが45.70 ドル高の2005.70ドル、パラジウムは14.22ドル高の1488.95ドル。 午前8時1分現在のドル・円相場は1ドル=158.83/84円で、前営業日の 大引け時点から0.91円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が2万5200円前後、銀は346.0円前後、プラチナ は9970円前後、パラジウムは7500円前後。 【金は中東情勢の先行き不透明感が下支え要因に】 JPX金先限は4月3日以降、2万5000円を上値抵抗線としての高下が続いてい る。中東情勢を睨んでの一進一退が続いているが、トランプ米大統領は、イランに対し 文明破壊と発言したのに対し、イラン側は米国との直接協議を停止した、と伝えられて いる。米国とイランの停戦交渉期限はニューヨーク時間の7日午後8時(日本時間の8 日午前9時)に設定されているが、既にイランは米国の停戦案を拒否するとパキスタン に伝えたと国営イラン通信(IRNA)が伝えている。 イラン側は米国の攻撃がさらに激化した場合には米国と同盟国に対しても資源の供給 を遮断する意向を明らかにしているが、そうなれば原油価格の高騰が続き世界経済への 影響に対する懸念もよりいっそう強まることになる。 3月に入ってから米国の軍事力を受けて有事のドル買い傾向が強まる一方、安全資産 を求めて金市場に流入していた資金が流出したことで金は歴史的な高値から値を落とし ているとはいえ、過去に比べると依然として高水準を維持している。仲介役となってい るパキスタンのシャリフ首相がトランプ米大統領に2週間の交渉期限延長を要請したと 伝えられていることもあり、停戦交渉期限前に米国とイランの間で何らかの動きがある かが注目要因となる。一方、米国とイランの停戦交渉が進展が見られないまま期限を迎 え中東情勢の激化及び混迷の長期化が警戒される状況が続くようであれば、安全資産お よびインフレヘッジとしての根強い需要に金は支えられることになりそうだ。 銀はきのうの海外市場で、金に連動して続落した。 【NYプラチナはリスク回避の動きから売り優勢に】 プラチナはきのうの海外市場では、米国とイランの停戦交渉期限を控えるなかでリス ク回避の動きが広がり売り優勢となった。 米国とイランの停戦交渉についてトランプ米大統領は、イランに対し文明破壊と発言 したのに対し、イラン側は米国との直接の協議を停止したと伝えられている。日本時間 8日の9時に停戦交渉期限を迎えるが、仲介役となっているパキスタンのシャリフ首相 による2週間の交渉期限延長要請が受け入れられるのか、また交渉期限前に米国とイラ ンの間で停戦に向けた動きが見られるかどうかが注目される。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】08:30 全世帯家計調査・消費支出 2026年2月(総務省) 【経済】14:00 景気動向指数 2026年2月速報(内閣府) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2026年3月確報(Markit) 【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2026年3月確報(Markit) ◆ アメリカ ◆ 【経済】4/8 04:00 消費者信用残高 2026年2月(FRB) 【工業】4/8 05:30 週間石油統計(API) ◆ カナダ ◆ 【経済】23:00 Ivey購買担当者景況指数 2026年3月(RISB) MINKABU PRESS
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