1日のニューヨーク原油先物相場は、前日比3.13ドル安の101.94ドル。イ ラン国営メディアが、仲介国パキスタンに対してイランが新たな提案を行ったと報じら れたことで、イラン情勢の緊張緩和期待が原油相場の上値を圧迫した。和平協議再開へ の期待感が強まった。ただし、トランプ米大統領が同提案の受け入れに慎重な立場を表 明すると、下げ一服となった。イラン情勢に一喜一憂する不安定な地合が続いている。 4日のニューヨーク原油先物相場は、前日比4.48ドル高の106.42ドル。米 国とイランがペルシャ湾で交戦状態に入ったとの報道を受けて、買い優勢の展開になっ た。情報が錯綜しているため、実際に軍事衝突が発生したのか不透明感もあるが、原油 相場はリスクプレミアムの加算を進めた。UAEで石油関連施設に火災が発生したが、 イラン軍の攻撃とみられることもポジティブ。改めて供給不安を織り込む動きが優勢に なった。 5日のニューヨーク原油先物相場は、前日比4.15ドル安の102.27ドル。イ ラン情勢に対する警戒感の後退を受けて、戻り売り優勢の展開になった。前日に米国と イランの交戦が伝わったが、米政府は停戦合意は維持されているとの認識を示してお り、改めて大規模な軍事紛争に発展するリスクは限定的との見方が強まった。UAEに 対してはイランが2日連続で攻撃を行っているが、リスクプレミアムの加算は見送られ た。 6日のニューヨーク原油先物相場は、前日比7.19ドル安の95.08ドル。イラ ン情勢の緊張緩和期待から、100ドルの節目を割り込んだ。米ニュースサイト Axiosは、米国が和平合意に向けた覚書を作成し、イランが対応を検討中と報じて いる。イラン側の対応次第では、ホルムズ海峡の段階的な開放が実現する可能性が、原 油相場を押し下げた。実際に合意が実現するのかは不透明だが、調整売り優勢の地合に なった。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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