ゴム週間見通し=目先は調整安場面か、売り一巡後は再び上昇へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】短期的には原油安を背景に軟化するとみる。ただ、インフレ
懸念は根強く、長期での上昇トレンドは継続されるとした。
【目先は調整安場面か】
 JPXゴムRSS3号の活発限月11月限は、上値を模索する展開となっている。
29日の午前中に423.9円まで上昇し一代の高値を更新した。ただ、米国とイラン
が戦争終結に向けた動きが最終局面に入っている。トランプ米大統領が承認すれば、最
終合意になるとの報道がある。イランサイドからの合意も得られれば、短期的には原油
価格の下落を背景に直近の上昇に対する調整安場面になる可能性がある。ただ、買い一
巡後は停戦合意を受けた株高やこの夏の異常気象の可能性から再び買いが先行する可能
性が高いとみる。
【中国工業部門企業利益は高い伸びだが】
 27日に中国国家統計局が発表した4月の工業部門企業利益は前年同月比24.7%
増となり、3月の同15.8%増から伸びが加速した。伸び率としては、2023年
11月以来の高水準となった。
ただ、18日に発表された同国の小売売上高は鈍化するなど、このところの同国の経済
指標は、全般的には景気回復の遅れが示唆される。工業部門企業利益の高い伸びは、イ
ラン戦争に伴うインフレ懸念の高まりから、原材料や中間製品の購入が前倒しになった
との見方もある。中国景気の本格的な回復には、不動産市況の改善などが必要のよう
だ。
【上海9月限は終値ベースでの1万7500元維持に注目】
 上海ゴムの中心限月の9月限は、調整安が終了し、戻りを試す場面となってきた。3
月20日に1万5810元まで下落後、同水準で支持されると、反発を開始。イラン情
勢の緊張もあり、4月7日に1万7000元に上昇、8日の停戦合意にもかかわらず、
10日には1万7325元まで上昇した。同水準で上値が重くなると、17日には1万
6480元まで一時下落した。だが、米国とイランの停戦協議が進まないと、再び地合
いを引き締め、23日には1万7560元まで上昇。27日に1万6970元まで押し
た後、原油高を手掛かりに再び地合いを引き締め、5月14日に1万8395元の一代
の高値を付けた。だが、1万8000元台の維持に失敗すると、調整安場面とり、22
日に1万7220元まで下落する場面があった。だが、26日の下落場面でも1万
7220元が支持となると、反発を開始。28日には1万7900元まで上昇する場面
があった。
 目先のポイントは、1万8000元台回復にある。これに成功すれば、14日に付け
た一代の高値1万8395元が視野に入る。高値更新となれば、節目の1万8500元
を試そう。一方、1万8000元台を回復出来なければ、再度売り圧力が強まり、1万
7220元割れを試しそうだ。
【東京ゴム活発限月の10月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、上値追いの展開になっている。5月中旬か
らの値動きを確認すると、上海高を背景に、5月14日には413.0円まで上昇、そ
の後、米国とイランの和平交渉の進展から、22日には404.0円まで下落した。だ
が、上海ゴムが再び地合いを引き締めると、29日には423.9円まで上昇し、一代
の高値を更新した。
 一段高となれば、節目の425.0円や430.0円を試すことになる。一方、反落
するようなら、節目の410円が意識される。410円を割り込むと、22日の安値4
04.0円や節目の400.0円を目指すとみる。
【今週の注目ポイント】
 引き続き原油相場に注目したい。米国とイランの戦争終結への協議が最終段階に入っ
ている。戦争終結で合意すれば、NY原油が下落することから、一時的にJPXゴムR
SS3も軟化するとみる。
【相場予想レンジ】
 6月1〜5日のJPXゴムRSS3号11月限の中心レンジ予想は400〜430円
前後。テクニカルの支持線が404.0円(22日の安値節目)、抵抗線は425.0
円(節目)。
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。



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