日中取引開始後、原油の2026年10月限は大幅高。8万4800円まで上昇し、 夜間取引の高値を上回って推移している。 米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比680万 バレル減となった。取り崩しは7週間連続。米エネルギー情報局(EIA)の週報では 原油輸出の拡大傾向が続いていることや、製油所稼働率の上振れが確認できそうだが、 注目すべきは原油や製品の輸出動向である。急激な在庫流出を背景に米国内の石油在庫 は乏しくなっており、石油輸出はいずれ鈍化せざるを得ない。米戦略石油備蓄(SP R)が世界中に輸出され、石油価格の一時的な安定に寄与しているが、この終わりは見 えている。 世界最大の産油国である米国の輸出鈍化は、取り崩し可能な在庫の払底が近づいてい ることを示唆する。世界経済の頼みの綱である米国の供給が細れば、ホルムズ海峡の封 鎖で限定されている供給に飛びつくしかなく、相場が高すぎるとしても売り手に従うし かなくなる。需要の手当が出来なくなった国からしぶしぶ高値を掴んでいくだろう。イ ランと米国の軍事的な応酬が再び激化しているが、目先の最大のリスクは戦争の再開で はないと思われる。 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.76ドル高の94.52ドルで推 移。本日これまでのレンジは93.45〜96.08ドル。 原油10月限の予想レンジは8万4000円から8万5000円、ガソリン先限は 9万0000円から11万0000円、灯油先限は10万0000円から11万 0000円。 MINKABU PRESS
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