石油週間展望=直近安値を再び更新、NY原油は65ドルまで下値余地拡大か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [7月6日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    6 月 29 日〜 7 月 3 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   97,000    97,000(29)    97,000(29)   97,000         ±0
灯  油  先限  109,000   109,000(22)   108,000(24)  108,000         ±0
原  油 12月限  69,810    70,660( 1)    67,570( 3)   69,090        -740
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                                       6 月 29 日〜 7 月 2 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油   8 月限    70.50    71.60(30)   67.04( 2)  68.69      -0.54
ブレント原油   9 月限    73.90    74.90(30)   70.14( 2)  71.80      -0.80
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3日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 160.76 前週末比 0.93円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油8月限は25日に68.90ドルまで崩れたが、
引けは71.92ドルまで戻して、日足は長大陽線を付けた。チャート的には70ドル
台割れに下値抵抗を見ており、このまま戻すのか否かが目先の焦点となるとした。
【NY原油は65ドルの節目まで下値余地が拡大か】
 ニューヨーク原油8月限は70ドルの節目を挟んだもみ合いから再び底割れとなって
きた。2日には67.04ドルまで直近の安値を更新した。
 前回の当欄でも記したが、再び底割れしたため、次の下値目標は、昨年12月16日
の55.40ドルから5月18日の100.10ドルまでの上げ幅の78.6%押しに
当たる64.97ドル、つまり65ドルの節目辺りとなる。日柄的には新月となる14
日ごろまで弱基調が続くことも考えられるが、8日の下弦辺りも転換点となる可能性も
考えておきたい。

 材料的には、米国とイランの60日の停戦合意(両国ともに既に攻撃し合っているこ
とで実際にはこの合意は既に破られているとの見方も可能だが)以降、ホルムズ海峡の
石油タンカーの通過増加からペルシャ湾岸の産油国の供給がどこまで回復するのかが焦
点となっている。ブルームバーグ通信によると、サウジアラビアは2日、ペルシャ湾内
の積み出し拠点であるラスタヌラから4カーゴ、原油800万バレルを出荷した。これ
は米国のイラン攻撃以降で最大規模の出荷となる。
 また、同じブルームバーグ通信が米国関係者談として伝えたところでは、現在ホルム
ズ海峡を通過する原油輸送量は日量1000万バレル超に達しているという。
 一方、イラン産原油は全世界で5800万バレルが海上停留しており、90%以上は
仕向け地不明とされている。停戦合意以降、米国はイラン産原油の60日間の販売を認
めているが、制裁を警戒した他国が同国産原油を買い手控えている。肝心の中国では独
立系の製油所の稼働率が9年ぶり低水準まで落ち込んでおり、積極的にイラン産原油を
買う動きは見られない。これはイランの外貨獲得が困難になることを意味するため、米
国との今後の交渉で米国が有利になるとの見方も出ている。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに過去最高値を更新した。5万
2000ドルの節目を大幅に上回り、5万3000ドルの節目も視野に入って来た。
 ドルインデックスは高値から軟化する展開。直近は101ポイント台を再び下回り、
100.70ポイント台で推移。

【米国内の原油需給タイト傾向続く】
 米国内に目を移すと、米国内の原油の需給には引き続きタイト感があるため、下支え
要因となる可能性がある。直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫
がさらに急減していた。また、ガソリン在庫は需要期に入っているため、さらに減少し
ていたが、留出油在庫はこれから積み増し時期に入って行くため増加していた。
 原油在庫は前週比377万5000バレル減の4億0836万バレル。ホルムズ海峡
通過の原油の供給回復の影響が数字に表れるにはまだタイムラグがありそうだ。
 石油製品在庫は、ガソリンが同233万3000バレル減の2億1397万バレル、
留出油が同248万3000バレル増の1億0860万バレルとなった。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である12月限は下降中のボリンジャーバンドの−1シグマ(6万
9090円辺り)を挟んだ安値更新となっているが、3日は安値から戻して日足は下ひ
げ陽線を付けた。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油8月限は下降中のボリンジャーバンドの−1シグマ(70.30ド
ル辺り)を上値抵抗として、70ドルの節目を挟んだもみ合いとなっていたが、7月に
入り再び直近の安値を更新して、2日には67.04ドルの安値を付けた。

 ブレント原油9月限も下降中のボリンジャーバンドの−1シグマ(73.58ドル辺
り)を上値抵抗として、直近安値を更新して、2日には70.14ドルの安値を付け
た。

<当面の予定>
 4日【休日】米独立記念日

 6日【経済】ユーロ圏小売売上高 2026年5月(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2026年5月(EUROSTAT)
   【経済】独製造業受注 2026年5月(経済技術省)
   【経済】米非製造業景況指数 2026年6月(ISM)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)

 7日【経済】全世帯家計調査・消費支出 2026年5月(総務省)
   【経済】景気動向指数 2026年5月速報(内閣府)
   【経済】独鉱工業生産指数 2026年5月(経済技術省)
   【経済】仏国際収支 2026年5月(フランス銀行)
   【経済】仏貿易収支 2026年5月(INSEE)
   【経済】米貿易収支 2026年5月(商務省)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【工業】米短期エネルギー見通し・月報(EIA)

 8日【経済】国際収支(経常収支) 2026年5月(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2026年6月(財務省)
   【経済】景気ウォッチャー調査 2026年6月(内閣府)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米卸売在庫 2026年5月確報値(商務省)
   【経済】米FOMC議事録公表 6月16-17日(FRB)
   【経済】米消費者信用残高 2026年5月(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

 9日【経済】マネーストック 2026年6月(日本銀行)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 6月28日-7月4日(財務省)
   【経済】中国消費者物価指数 2026年6月(国家統計局)
   【経済】中国生産者物価指数 2026年6月(国家統計局)
   【経済】独貿易収支 2026年5月(連邦統計庁)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米中古住宅販売統計 2026年6月(全米不動産協会)

10日【経済】企業物価指数 2026年6月(日本銀行)
   【経済】独消費者物価指数 2026年6月確報(連邦統計庁)
   【経済】仏消費者物価指数 2026年6月確報(INSEE)
   【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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