[今日の視点]石油=大幅高へ、国葬中でも米国のイラン攻撃が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は大幅高へ。中心限月の2026年12月限で2000〜2500円高程度
を想定する。現地時間の7日夜に続き、8日夜も米軍がイランを攻撃している。米国と
イランの停戦合意を含んだ覚書はほぼ破綻した。円相場は1ドル=162円半ばで円
安・ドル高推移。
 米国とイランが先月交わした覚書で、レバノンを含んだ停戦やイランに3000億ド
ル超の復興資金を提供すること、イラン制裁の解除、イランの凍結資産の解除、イラン
によるホルムズ海峡の管理などが合意に至ったものの、結果からすると米国は最初から
約束を守るつもりはなかったのではないか。米国にとって全面的な敗北を認める覚書は
ただの冗談だったと思われる。覚書の合意後もトランプ米大統領はイランによるホルム
ズ海峡の管理をはっきりと否定し、イスラエル軍をレバノンから撤退させることもしな
かった。白紙に戻す予定の覚書の内容など、なんでもよかったのだろう。原油相場を押
し下げ、インフレ懸念を払拭し、下値探りの米国債市場を安定させ、米株式市場の上昇
基調を維持することがトランプ米政権の狙いだったと思われる。
 前イラン最高指導者のアリ・ハメネイ師の国葬は本日9日までの予定である。今のと
ころイラン革命防衛隊(IRGC)の反撃は限定的だが、10日以降はイスラエルにも
ミサイルが向かい、本格的な衝突が再開するのではないか。トランプ米大統領が全面戦
争を否定するとしても、イランはどうだろうか。
 時間外取引でニューヨーク原油8月限は前日比1.08ドル高の74.60ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは74.49〜75.13ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 マネーストック 2026年6月(日本銀行)
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 6月28日-7月4日(財務省)
◆ 中国 ◆
【経済】10:30 消費者物価指数 2026年6月(国家統計局)
【経済】10:30 生産者物価指数 2026年6月(国家統計局)
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 貿易収支 2026年5月(連邦統計庁)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】20:00 製造業生産 2026年5月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】23:00 中古住宅販売統計 2026年6月(全米不動産協会)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。