NY原油市況=期近3本が続伸、8月限は一時1カ月振りの80ドル台乗せ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)

              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2026/08     78.04      81.27      77.84     79.34      + 1.20
  2026/09      77.87      80.54      77.39     78.68      + 0.74
  2026/10      77.09      79.10      76.24     77.52      + 0.27
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              642,231             1,839,726   (- 13,421)
                     帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2026/08     401.43    +19.07
                   2026/09     388.45    +16.80
改質ガソリン        2026/08     322.73    + 6.10
                   2026/09     304.09    + 5.90
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は期近3本が続伸。期近2限月の前日比は0.74〜1.20ドル
高。その他の限月は0.57ドル安〜0.27ドル高。
 米国とイランの軍事攻撃が双方でさらに激しくなるなか、米国がホルムズ海峡関連の
イラン施設を攻撃し、15日からイラン海上封鎖を再度実施することを表明して、トラ
ンプ米大統領がホルムズ通過船に貨物の20%相当額を要求するという法的根拠のない
無謀な方針を打ち出したことで、再び供給懸念が浮上して期近は騰勢を強めた。
 加えて、イエメンの武装組織、フーシ派が2022年以来初めてサウジアラビアを攻
撃したことで、紅海からの石油積み出しに対する懸念も浮上した。
 また、ウクライナによるロシアの「影の船団」や製油所に対する攻撃も続いている。
 8月当限は一時81.27ドルまで急伸してほぽ1カ月振りの80ドル台乗せとなっ
たが、高値からはかなり上げ幅を削った。4番限以降は結局、マイナス引けした。

 8月限は、アジアの時間帯の時間外取引で80ドル台に乗せた後、79ドル台に軟化
していたが、欧州の時間帯再び騰勢を強めて、戻り高値となる81.27ドルを付け
た。米国の時間帯には利食い売りが優勢となり、前半にいったん78ドル台を割り込
み、この日の安値となる77.84ドルを付けた。しかし後半は再び切り返して、79
ドル台半ばまで戻した。

 米国は4日連続でイランの多くの施設を空爆したが、日本時間の15日午前5時から
イランの海上封鎖を再度実施している。現在、ペルシャ湾に残留している日本向けの石
油タンカーはゼロ。
【速報】
 トランプ米大統領が、ホルムズ通過船に貨物の20%相当額を要求するという前言を
撤回したことが報じられた。
 アラブ首長国連邦(UAE)国防相が14日、ホルムズ海峡で石油タンカー2隻がイ
ランの巡航ミサイルの攻撃を受けて、インド人乗組員1名が死亡して、8人が負傷した
として非難声明を発表した。
 サウジアラビアとイエメンの武装組織、フーシ派が2022年以来の本格衝突してい
る。サウジが、フーシ派が支配するイエメンの首都サヌアの空港を空爆し、これに対し
てフーシ派がサウジアラビア南部の空港を攻撃した。
 サウジはホルムズ海峡閉鎖以降、それを経由しない紅海のヤンブー港からの積み出し
を強化してきたが、その積み出しに対する懸念が浮上している。

 ウクライナがロシアの「影の船団」や製油所に対する攻撃をさらに強めている。6〜
14日にかけて、ウクライナが攻撃した船舶は116隻に達したとされている。
 また、ブルームバーグによると、6月末までにウクライナのロシアの製油所攻撃は主
要な34施設のうち24施設に達しており、直近の14日も2カ所の製油所が攻撃され
た。
 石油輸出国機構(OPEC)の月報によると、6月のロシアの原油生産量は日量
892万8000バレルと、2年半振りの低水準となっている。
 また、エネルギー専門サイト、EAアナリティクスによると、7月1〜10日のロシ
アの製油処理量は日量391万バレルにとどまり、21年振りの低水準になっている。

 石油製品はともに大幅続伸。原油の期近の騰勢に追随した。とくにヒーティングオイ
ルの上げ幅が大きくなった。

今日の材料
・米国がイランを4日連続空爆。日本時間の15日からイラン海上封鎖を再度実施。
・米トランプ米大統領が、ホルムズ通過船に貨物の20%相当額を要求するという前言
 を撤回。
・ホルムズ海峡でUAEの石油タンカー2隻がイランの巡航ミサイルの攻撃を受け、イ
 ンド人乗組員1名が死亡、8人が負傷。
・サウジアラビアとイエメンの武装組織、フーシ派が2022年以来の本格衝突。紅海
 側からの石油積み出しに懸念浮上。
・ウクライナによるロシアの「影の船団」や製油所に対する攻撃激化。

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