中東有事リスク高まりNY原油先物90ドル台乗せ、ドル円は約40年ぶり高値水準へ上昇=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
中東有事リスク高まりNY原油先物90ドル台乗せ、ドル円は約40年ぶり高値水準へ上昇=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いが優勢になっている。米国とイラン双方の攻撃の応酬や米国務長官の強硬発言を受け、中東情勢の深刻化・長期化への警戒が一段と強まっている。NY原油先物は一時90ドル台へ、米10年債利回りは4.67%台後半へ上昇した。欧米株価指数は軟調となっている。いわゆる有事のドル買いの動きが広がり、ドル円は163.44付近と約40年ぶりの高値水準となった。ユーロドルは1.14台前半、ポンドドルは1.33台後半で上に往って来いとなり、東京市場での上げを消している。市場はこの後のECB理事会とラガルド総裁会見に注目しているほか、米株動向にも神経を尖らせている。

 ドル円は163円台前半での取引。東京午前に163.00付近まで軟化したが、大台割れには至らず反発。ロンドン序盤には直近高値163.24レベルを上抜けると163.44付近まで上伸した。1986年以来、約40年ぶりの高値水準となった。ルビオ米国務長官の対イラン強硬発言などを受けてNY原油先物が90ドル台乗せへと上伸しており、有事のドル買いとともに日本の交易条件悪化を背景とした円安の動きも加わった形。

 ユーロドルは1.14付近での取引。東京早朝から午前には1.1410付近から1.1436付近まで買われたが、東京午後からは売りに流れが転じている。ロンドン市場では前日NY終値を下回り、安値を1.1402付近に広げている。有事のドル買い圧力に押されている。ユーロ円は東京早朝の186.04付近を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を186.66付近に更新。足元では186円台前半へと押し戻されている。ECB理事会発表を控えて、調整主導の値動きとなっている。

 ポンドドルは1.33台後半での取引。東京早朝の1.3370付近から東京午後にかけて1.3393付近まで買われた。しかし、その後は売りに転じており、ロンドン時間には安値を1.3360付近に広げてきている。ポンド円は東京早朝の218.04付近を安値に買われ、ロンドン序盤には218.52付近に高値を更新した。その後は218円台前半での揉み合いに落ち着いている。ユーロポンドは0.8526から0.8544までのレンジで上下動も、方向性に欠ける動きとなっている。NY原油先物の上昇を受けて、ECBとともに英中銀にも今後の利上げ観測が高まっているが、為替相場には目立った影響はみられていない。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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